研究課題/領域番号 |
21K20581
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0602:生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
大野 健太朗 香川大学, 農学部, 助教 (10910896)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | バラ科サクラ属果樹 / 自家不和合性 / タンパク質機能解析 / グルタチオン-S-トランスフェラーゼ / 果樹 / バラ科サクラ属 |
研究開始時の研究の概要 |
バラ科サクラ属果樹は自家不和合性を示すため、他家受粉しなければ着果しない。自家不和合性メカニズムが解明されれば、人為制御法の開発と果実生産時の受粉作業の労力低減に繋がる。これまでの研究により、サクラ属の自家不和合性はS-RNaseに基づくことが明らかにされたが、他のS-RNase型の自家不和合性の種とは詳細な反応メカニズムが異なる。本研究では、サクラ属果樹に特異的な反応メカニズムの解明に向けて、サクラ属に特異的に存在する因子のMGSTの機能解明を試みる。
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研究成果の概要 |
バラ科サクラ属のS-RNase型自家不和合性のみに関わる因子MGSTの機能解析を行った.MGSTとS-RNaseのタンパク質間相互作用解析の結果,両者が特定の条件のみにおいて結合する可能性を示した.MGSTのタンパク質予測立体構造は,標的分子のジスルフィド結合に対して酸化還元的に機能するタンパク質との構造類似性が確認された.一方で,測定した条件においてはMGSTにグルタチオン抱合活性,ジスルフィド結合還元活性,S-RNaseの活性制御能は確認されなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自家不和合性を示す植物は自家受粉により果実や種子が得られないため,果実生産現場や育種現場,遺伝解析研究においては自家不和合性を自由に人為的に制御できることが理想である.人為制御のためにはメカニズムの解明が必要であるが,バラ科サクラ属植物の自家不和合性は他種と異なる独自のメカニズムを有し,そのメカニズム解明は学術的にも興味を引くものである.本研究では,サクラ属に特異的な自家不和合性因子MGSTの機能解析を行い,サクラ属に特異的なメカニズムの解明に役立つ情報を得た.
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