研究課題/領域番号 |
21K20588
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0602:生産環境農学およびその関連分野
|
研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
提箸 祥幸 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (20414617)
|
研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 雄性不稔 / イネ / 温度感受性 / 花粉形成 / 高温感受性期 / 相互作用 / 水稲 / 温度感受性雄性不稔 / 高温 |
研究開始時の研究の概要 |
地球温暖化の進行に伴って、高温障害による作物の稔実率低下の被害が深刻化する傾向にあり、高温条件下でも収量が低下しにくい作物品種の開発が強く求められている。本研究では、花粉形成の温度感受性に着目して、高温条件によって花粉形成が阻害される仕組みを明らかにすることを目指す。イネより同定された新規温度感受性雄性不稔因子は、高温条件下において花粉形成に必須の役割を果たすことから、この新規温度感受性雄性不稔因子と相互作用する因子の探索と解析を通じて、温度条件による花粉形成の制御メカニズムを考察する。本研究から得られる知見は、将来的に高温不稔に耐性をもつ作物品種開発へとつながると期待される。
|
研究成果の概要 |
本研究では、高温で花粉形成が阻害される仕組みの解明を将来的な目標に、イネより同定された新規温度感受性雄性不稔因子が担う機能を明らかにするため、相互作用する因子の探索を目指した。まず、温度感受性雄性不稔系統の高温感受性期の推定を試み、出穂前12日~14日目を中心とする時期が重要であることを明らかにした。この時期を含むイネの葯よりRNAを抽出し、酵母two-hybrid用のcDNAライブラリーの作製を進めている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で温度感受性雄性不稔系統の高温感受性期を推定できたことは、温度感受性雄性不稔系統における高温条件下での花粉形成不稔のメカニズム解明のための有力な情報となる。同時に本研究において対象とした温度感受性雄性不稔をハイブリッド育種に利用する際の温度処理の時機に重要である。この高温感受性期に取得済みの新規温度感受性雄性不稔因子と相互作用する因子を明らかにすることで花粉形成不稔のメカニズム解明につながる。
|