研究課題/領域番号 |
21K20602
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0604:社会経済農学、農業工学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 灌漑 / 稲作 / サブサハラアフリカ |
研究開始時の研究の概要 |
人口爆発が続くアフリカにおいて食料増産は極めて重要な課題となっている。アフリカで需要が増大しているコメなどの農作物の安定的な増産を行うためには灌漑施設の整備拡充が必要となる。しかし灌漑施設が整備されても、定期的に維持管理が行われず、その機能が低下する傾向が強く大きな問題となっている。これまでこうした灌漑施設のパフォーマンス低下は当該地域の社会経済的要因によるものと指摘されてきたが、灌漑施設の維持管理に対する農民の協力行動が要因の1つである可能性が高まっている。本研究では農民の協力意向を測定するフィールド実験を行うことにより、灌漑施設のパフォーマンス指標との因果関係を統計的に検証する。
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研究成果の概要 |
本研究は、アフリカの灌漑インフラの性能を向上させる方法を評価することを目的としている。この目的を達成するために、本研究はタンザニアで以下の活動を行った。(1)灌漑インフラ管理への農民の参加意欲を調査するためのフィールド実験を行う。(2)家計調査を実施し、Geographic Information System (GIS)のデータを使用して作物の生産性・灌漑水利用率など灌漑水田地帯のパフォーマンスの指標を分析する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は、タンザニアの2つの灌漑地帯でフィールド実験と家計調査を実施し、灌漑水田地帯のパフォーマンスに対する農民の行動の役割を明らかにする。本研究の目的は次の通りである。(1)公共投資資源の管理に協力する個人の一般的な意欲の尺度として、公共財ゲーム内の公共アカウントへの貢献を使用するフィールド実験を設計する。(2)家計調査を実施し、リモートセンシング・GISのデータを使用して作物の生産性・灌漑水利用率など灌漑水田地帯のパフォーマンスの指標を分析する。(3)計算した指標を使用して、灌漑水田地帯のパフォーマンスに対する個人的協力選好の影響を統計的に検証する。
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