研究課題/領域番号 |
21K20651
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0702:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
柳田 絢加 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (60906668)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ナイーブ型多能性幹細胞 / ヒト胚発生 / 初期胚 / 多能性幹細胞 / 初期発生 / 霊長類胚発生 / ナイーブ型ES細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒト胚発生機構解明には、ヒトの胚発生を継時的に観察・検証可能な実験系が必要である。しかし、実験に使用可能なヒト胚の入手、胚への遺伝子操作の難しさから、現在は限られた数のヒト胚の観察、他の動物胚を用いた実験に基づいた知見しか得られていない。近年、哺乳類間であっても種間で胚発生・分化制御機構に多くの違いがあることが明らかになってきており、新たなヒト胚の提供によらず、ヒト胚発生研究に利用可能なヒト胚発生モデルの開発が必要である。そこで、本研究ではヒト ナイーブ型ES/iPS細胞を用い、よりヒト胚に近い三次元ヒト初期胚発生モデルの構築を目指す。
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研究成果の概要 |
ナイーブ型ヒトES細胞からヒト胚盤胞様構造(ブラストイド)を高効率で作成する方法の確立および、ブラストイドに含まれる原始内胚葉(卵黄嚢の源)の細胞数を増加させるよう分化誘導系の改良を行った。原始内胚葉の分化・増殖を促すサイトカインや阻害剤の発見、それらの至適濃度の決定および分化誘導中における添加タイミングの確立ができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、ブラストイドをより本来のヒト胚盤胞へ近づけることができた。またこれまで明らかでなかったヒトの原始内胚葉の分化、増殖を制御する分子機構解明に向けた礎が築けた。原始内胚葉の低形成が着床後の胚発生不全を起こすことが近年しされている。本研究はヒト胚発生研究において有用なプラットフォームの形成のみならず、ヒトの早期胚発生停止(流産)の原因解明、治療法開発へつながると期待される。
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