研究課題/領域番号 |
21K20669
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0702:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 (2022) 国立研究開発法人理化学研究所 (2021) |
研究代表者 |
酒巻 太郎 神戸大学, 医学研究科, 特命助教 (40907995)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 長期造血幹細胞 / Hoxb5 / 自己複製能 / 短期造血幹細胞 / 造血幹細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
造血幹細胞は自己複製能と多分化能を有する血液細胞である。しかし、造血幹細胞がどのようにその機構を維持しているかは、ほとんど明らかとなっていない。私達は、これまでに、自己複製能の強弱に応じて造血幹細胞分画を細分化することに成功している。本研究では、自己複製能の強弱により細分化した造血幹細胞分画の遺伝子発現に着目し、造血幹細胞が自己複製能を制御する分子機構の解明を目指す。申請者が先行研究で確立したin vitroスクリーニング、並びにin vivoスクリーニングを用いた2段階スクリーニングの手法により造血幹細胞の自己複製能を制御する遺伝子を同定し、さらにその分子機能を解明する。
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研究成果の概要 |
造血幹細胞は自己複製能と多分化能を有する血液細胞で、生涯に渡り全ての血液細胞を供給し続ける。しかし、造血幹細胞がどのようにその機構を維持しているかは、ほとんど明らかとなっていない。私達は、独自に開発した造血幹細胞レポーターシステムを用いることで、造血幹細胞の自己複製能が制御される機構の一端を明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
造血幹細胞は、半世紀以上に渡り造血幹細胞移植に代表される血液疾患の治療に応用されてきたが、生体内で、どのように機能し治療に関与しているか不明な点は依然多い。そこで、造血幹細胞の細胞機能を理解することは、治療成績の向上や新規治療法開発、造血機能の破綻により生じる血液疾患の病態理解に発展する可能性が高い。本研究では、造血幹細胞の主機能の一つである自己複製能を制御する機構の一端を明らかにしており、この結果が造血幹細胞を用いた治療法の発展に貢献することが期待される。
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