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多重攪乱の沿岸生態系へのインパクト:人為ストレスは異常気象への耐性に影響するか?

研究課題

研究課題/領域番号 21K20671
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0703:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

岩崎 藍子  東北大学, 生命科学研究科, 助教 (00826076)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード攪乱 / 多重攪乱 / 人間活動 / 養殖 / 異常気象 / 個体群 / 複合的効果 / 沿岸生態系 / 人為ストレス / 異常気象イベント / 群集構造 / 人為的ストレス / 岩礁潮間帯 / 気候変動
研究開始時の研究の概要

気候変動や人為活動の強化に伴って、多重攪乱、つまり慢性的なストレスや急性的なイベントが同時に生態系に影響する状況がより一般的になっている。本研究は、生物群集がストレスに対して適応的に変化することで、その後に起こるイベントに対する耐性が変わる可能性を指摘し、このような攪乱間の相互作用は、ストレスとイベントの類似性によって変化すると予測した。本研究は、高温・富栄養ストレスと高温イベントという3つの攪乱の岩礁潮間帯生物群集への複合的インパクトと攪乱間の相互作用を定量し、それらがストレスとイベントの類似性によってどう異なるかを実験的に確かめることを目的とする。

研究成果の概要

本研究は人為的なストレス、慢性的な高温ストレス、極端な高温イベントが沿岸生態系にどう複合的に影響するかを評価するものである。当初は、水質や温度を野外で操作する実験を実施する予定だったが、安定的な操作が困難であることが分かった。そこで、計画を変更し、野外の水質や温度条件が異なる地点間で高温イベントのインパクトを定量比較するために三陸沿岸で温度履歴、水質と魚類の群集構造の調査を行うこととした。現在までに水質ベースで調査地点を選定し、基準値となる高温イベントがない状態での魚類群集データを得た。この研究は今後も継続し、当初の研究目的を達成する予定である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、地球温暖化、気候変動に伴う異常気象イベントの強度や頻度の増加、人間活動に伴う人為的なストレスの増加によって、複数の異なる種類、異なるタイプの攪乱が同時に作用する多重攪乱が世界的に増加している。多重攪乱による生態学的インパクトや帰結の予測の難しさは、攪乱間の相互作用によりその影響が相加的でなく、相乗的、相殺的になる可能性があることにある。本研究の成果は、この多重攪乱の相互作用がどのような種類どのような時間的特徴を持つ攪乱間でどう変化するかを明らかにするものであり、世界中で起こる様々な多重攪乱の予測可能性の向上に大きく貢献することが期待される。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 養殖が魚類群集に与える影響を環境DNAを用いて評価する2023

    • 著者名/発表者名
      元松直馬
    • 学会等名
      日本生態学会第70回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] Forward is not equal to backward? The importance of the sequence of treatments and their effect in ecological systems2022

    • 著者名/発表者名
      Aiko Iwasaki, Matthias Rillig
    • 学会等名
      第69回日本生態学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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