研究課題/領域番号 |
21K20714
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0801:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
加藤 秀雄 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (00905432)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 小児 / 抗菌薬投与設計 / PK/PDパラメータ / 小児患者 |
研究開始時の研究の概要 |
新規抗菌薬の開発が停滞している中、薬剤耐性菌による死亡者数の増加が国際社会の課題となっている。つまり、既存の抗菌薬を適切に使用することが重要となってくる。しかしながら、添付文書で記載されている投与量では十分な効果が期待できないと報告されているため、申請者は、母集団薬物動態(PPK)解析を使用した研究で、抗菌薬の至適投与法を明らかにしてきた。 本研究では、各抗菌薬のPharmacokinetics/Pharmacodynamics(PK/PD)パラメータを整備するとともに、特定の背景を有する患者、特に小児患者を対象とした臨床研究を行い、そのパラメータの検証および至適投与法を明らかにする。
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研究成果の概要 |
小児の抗菌薬試験は、倫理的、実践的、および経済的な考慮事項のためにほとんど実施されておらず、小児患者を対象とした各抗菌薬のPharmacokinetics/Pharmacodynamics(PK/PD)パラメータおよび至適投与法を明らかにすることは臨床上重要である。 本研究では、小児患者において、バンコマイシンの血中トラフ濃度10-15 mg/Lが最適なトラフ濃度であること、アミカシンの最小血中濃度が10 mg/Lを超えないことを明らかにした。また、乳児において、7.5 mg/kg/日未満のゲンタマイシン投与量が効果的で安全なレジメンであることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、身体的発達過程にある小児を対象とした抗菌薬のPK-PDパラメータおよび至適投与法を多角的に評価した研究であり、本研究テーマの問題点を補完するものである。これらの成果を発展することで、より詳細な分類での至適投与法を明らかにすることができ、投与量の最適化による薬剤費および有害事象による医療費の軽減も期待でき、社会的意義のある研究成果である。
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