研究課題/領域番号 |
21K20715
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0801:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
有地 法人 京都大学, 薬学研究科, 助教 (60904935)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 可視光レドックス触媒 / 脱炭酸 / ラジカル / アルカロイド / 全合成 / [3+2]環化付加 |
研究開始時の研究の概要 |
Hetisine型アルカロイドは一般に、強力な生物活性とsp3炭素に富む特異な縮環構造を持つことから、有用な医薬シードとしてのポテンシャルを秘めている。本研究では、そのような複雑な骨格を簡便に構築する手法として、可視光レドックス触媒を用いた脱炭酸型[3+2]環化付加を新規に開発する。Kobusineをはじめとするhetisine型アルカロイドの効率的な全合成を実現することで、創薬展開の礎とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、hetisine型アルカロイドに特徴的なA/E/F環を簡便に構築する新手法を開発し、hetisine型アルカロイドの創薬展開の礎とすることを目的としている。 当初は、可視光レドックス触媒を用いてカルボキシ基から炭素ラジカルを発生させることを契機とした脱炭酸を伴う[3+2]環化反応により、A/E/F環を一挙に構築する ことを計画していた。しかし、目的物を単離することができなかったので、段階的にA/E/F環を構築する方針に切り替えた。その結果、新たな基質において、二環性縮環構造を良好な収率で構築することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
創薬における化合物ライブラリーは、アミド化やクロスカップリングなどの信頼性の高い反応に頼って構築してきた結果、sp2炭素から成る平面性の高い化合物にケミカルスペースが偏っている。薬物動態面での利点があることからも、sp3炭素に富んだ三次元的な構造を持つ化合物が現代の創薬には求められているが、一般的にはそのような立体的な化合物の合成は困難である。そのような創薬における課題を解決することを目的とした研究として、本研究は社会的な意義がある。
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