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糖類似アルカロイドの代謝・臓器分布ー糖輸送体の関与と輸送の制御ー

研究課題

研究課題/領域番号 21K20724
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0801:薬学およびその関連分野
研究機関岐阜薬科大学

研究代表者

高須 蒼生  岐阜薬科大学, 薬学部, 助教 (60908458)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードアザ糖 / 1-Deoxynojirimycin / LC-MS/MS / 桑葉 / 1-Deoxynojirimycin (DNJ) / 体内動態
研究開始時の研究の概要

アザ糖は、桑葉に多く含まれる糖と似た構造を持つアルカロイドである。アザ糖は血糖上昇抑制を介した糖尿病予防作用や脂質代謝改善などが報告されている。しかし、体内へ吸収後の臓器分布や代謝には不明な点が多く、生体内での作用機構は十分には理解されていない。私は、これまでにアザ糖の輸送と糖輸送体の関係を見出した。本研究では、アザ糖の輸送機構の詳細解明を進めるために、① 代謝物を含めたアザ糖の分析法を開発し、② 臓器への分布を評価する。輸送機構をもとに、アザ糖の臓器への取り込みを制御することで、生理活性の増強などアザ糖のさらなる有効な利用につなげることを目指す。

研究成果の概要

糖尿病などへの有効性が期待されているアザ糖の代謝物分析のための分析法の検討、代謝物の解析を進めた。
アザ糖のLC-MS分析法の改善のため、移動相への添加剤(酸やアンモニウム塩)を検討し、アザ糖の立体異性体の分離が可能となった。桑葉中のアザ糖の一種ガラクトピラノシル-DNJ(GAL-DNJ)がDNJへと代謝のされることで吸収性・生理活性が向上することがわかった。また、ガラクトシダーゼにより摂取前にもGAL-DNJの分解を進められ、桑葉のより有効な利用につながることがわかった。一方で、DNJを投与したラットの臓器を分析したが代謝物を検出することができなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、様々な生理活性が期待されるアザ糖の分析法を検討した。アザ糖の立体異性体の区別がLC-MSにより容易に可能となった。未知の代謝物の解析に有効であると期待される。また、これまでは、NMRにより立体異性体が区別されていたが、本研究によりNMRよりも感度が大幅によい分析が可能であり、植物などのアザ糖の探索にも有効と考えられる。
GAL-DNJの代謝と生理活性の向上との関係を明らかにした。桑葉のより有効な利用に繋がり、糖尿病の予防などへとつながることが来される。さらに、代謝物などの解析に繋がる方法が構築できたため、今後安全性・機能性両面で体内動態からの評価を進めることにもつながると期待される。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Evaluation and development of a novel pre-treatment method for mulberry leaves to enhance their bioactivity <i>via</i> enzymatic degradation of GAL-DNJ to DNJ2021

    • 著者名/発表者名
      Takasu Soo、Parida Isabella Supardi、Kojima Yoshihiro、Kimura Toshiyuki、Nakagawa Kiyotaka
    • 雑誌名

      Food &amp; Function

      巻: 12 号: 24 ページ: 12250-12255

    • DOI

      10.1039/d1fo02307a

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] LC-MS/MSによるクワ科植物葉中のアザ糖の探索と同定2023

    • 著者名/発表者名
      中溝莉緒, 高須蒼生, パリダ イザベラ スパルディ, 伊藤隼哉, 鈴木誠一郎, 須藤圭一, 江坂幸宏, 木村俊之, 仲川清隆
    • 学会等名
      日本農芸化学会2023年度大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 親水性相互作用クロマトグラフィーによる植物中のイミノ糖の分離特性の評価2022

    • 著者名/発表者名
      高須蒼生, 近添礼佳, 中溝莉緒, Parida Isabella Supardi, 須藤圭一, 鈴木誠一郎, 江坂幸宏, 木村俊之, 仲川清隆
    • 学会等名
      日本薬学会第142年会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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