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遺伝子操作オルガノイドを用いた培養皿でのヒト胃がんの再現

研究課題

研究課題/領域番号 21K20726
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0801:薬学およびその関連分野
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

菱田 友昭  和歌山県立医科大学, 薬学部, 准教授 (80521062)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード発がん / 老化 / MYC / 胃がん / 食道 / Myc / Sox2 / Top2a / 幹細胞 / オルガノイド / 遺伝子編集
研究開始時の研究の概要

申請者はこれまでにマウスモデルを用いて胃の体性幹細胞の一つであるSox2陽性細胞が、転移性の未分化型胃がんの起源細胞になり得ることを明らかにしている。本研究提案ではこの研究成果を基盤に、ヒト胃がんオルガノイドの作製を目的とする。計画している具体的な研究項目は、I. 遺伝子操作したhiPSCsを用いた胃がんオルガノイドの作製、II. がん起源細胞の影響の解明、III. ヒト胃がんオルガノイドの遺伝子発現の特徴づけ、の3点である。本研究はがん化の分子機序解明に加え、新規分子標的治療薬の創製に結実するものと考えられる。

研究成果の概要

研究代表者はこれまでに体性幹細胞であるSox2陽性細胞に着目して研究を進めてきた。この中で、 (1) Sox2を発現する食道上皮細胞が細胞老化抵抗性を有し、MYCがその老化抵抗性を支持すること、また、(2) Sox2を発現する胃上皮細胞にMYCを強制発現させると同時にp53を欠失することで、転移性のある未分化胃がんを誘導でき、この未分化胃がんの増殖にはTop2aが関与していることを明らかにした。
食道上皮細胞の細胞老化抵抗性についてはFrontiers in Cell and Developmental Biologyに論文を提出し、胃上皮の発がんについては論文にまとめ投稿準備段階である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

食道細胞が細胞老化に抵抗性があるという特殊性とその分子機序についてその一端を明らかにした。この成果は老化の分子機序の一端を明らかにすることに加え、組織に違いがあることを示唆するもので、高齢化社会における老化研究のニーズに合致するものだと考えられる。
また、胃がんについては転移性未分化胃がんを生体内で誘導的に作製するモデルであり、我が国で依然として発症率、致死率が高い胃がんを標的とした分子機序解明及び創薬に結びつく成果であると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Myc Supports Self-Renewal of Basal Cells in the Esophageal Epithelium2022

    • 著者名/発表者名
      Tomoaki Hishida et al
    • 雑誌名

      Front Cell Dev Biol

      巻: 10 ページ: 786031-786031

    • DOI

      10.3389/fcell.2022.786031

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] In vivo partial cellular reprogramming enhances liver plasticity and regeneration2022

    • 著者名/発表者名
      Hishida Tomoaki et al
    • 雑誌名

      Cell Reports

      巻: 39 号: 4 ページ: 110730-110730

    • DOI

      10.1016/j.celrep.2022.110730

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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