研究課題/領域番号 |
21K20738
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0802:生体の構造と機能およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
川上 純 東北大学, 大学病院, 助教 (60910164)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肩関節脱臼 / 関節窩軟骨欠損 / 変形性肩関節症 / 肩関節前方脱臼 / 接触圧 / 接触面積 |
研究開始時の研究の概要 |
肩関節脱臼では関節窩軟骨損傷を高頻度に伴うと報告されている。関節窩軟骨は関節窩骨を覆い、中心から辺縁に行くほどその厚みを増すことで、関節窩の陥凹を深くし、上腕骨頭との接触面積を大きくし安定性を保っている。関節窩軟骨欠損は接触面積を低下させて、接触圧を上昇させると予想される。本研究では、肩関節軟骨損傷を段階的に作成し、肩甲骨関節窩と上腕骨の間の接触圧およびその分布を調査し、有意に接触圧が増加する軟骨損傷の大きさを調査する。
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研究成果の概要 |
新鮮凍結遺体5体10肩、および新鮮凍結されたカニクイザル10肩のCT撮影を行った。そのDICOMデータから上腕骨と肩甲骨の三次元骨表面モデルを鋳型とする3次元固定ブロックを、3Dプリンターで(RepRap, Prusai3)で作成できるシステムを構築した。関節窩と上腕骨頭の間に接触圧をかける装置はインストロンを使用した。肩甲骨側は、30度きざみで回転し前後左右に自由に動けるスライドテーブルを作成した。上腕骨側は、屈曲角度、回旋角度を自由にできる治具を作成した。関節窩軟骨欠損を作成するための、3次元ブロックを作成した。関節軟骨欠損と接触圧、接触面積を明らかにするための実験装置が完成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
いままで、関節窩骨軟骨欠損に対する調査は多く行われてきたが、軟骨欠損に対する調査は少ない。近年画像解析の進歩に伴い、軟骨欠損に対する注目は高まってきている。関節窩軟骨欠損と関節面の接触面積、接触圧の調査を行うことで、長期経過で変形性関節症を起こすような軟骨欠損を判定できるようになる。
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