研究課題/領域番号 |
21K20794
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
高橋 幸治 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (40907680)
|
研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 膵・胆管合流異常 / 胆管癌 / 胆膵癌パネル / multiplex PCR / ゲノム / 胆道癌 / 先天性胆道拡張症 |
研究開始時の研究の概要 |
膵・胆管合流異常は先天性の形成異常で、高率に胆道癌を合併し、発癌メカニズムの解明は喫緊の課題である。膵・胆管合流異常についてのこれまでの検討では、膵液の胆道への逆流が炎症を惹起し、慢性化することで発癌する可能性が推定されているものの、詳細な発癌メカニズムは不詳である。また、胆管径により先天性胆道拡張症と胆管非拡張型の2型に分類され、予防的切除の規範となっているが、両者の胆道粘膜に相違があるかは解明されていない。本研究は、ゲノム異常の観点から膵・胆管合流異常の発癌機序、治療戦略の確立を目指すものであり、さらには治療標的遺伝子異常の同定を含め、膵・胆管合流異常の予後改善を実現することを目的とする。
|
研究実績の概要 |
膵・胆管合流異常は、膵管と胆管が十二指腸壁外で合流し、膵液と胆汁が相互に逆流しうる先天性の形成異常である。非常に高率に胆道癌を合併し、小児を含む若年での発癌も認められるため、発癌メカニズムの解明は喫緊の課題である。膵・胆管合流異常についてのこれまでの検討では、膵液の胆道への逆流が炎症を惹起し、慢性化することで発癌する可能性が推定されているものの、詳細な発癌メカニズムは不詳である。また、胆管径により先天性胆道拡張症と胆管非拡張型の2型に分類され、予防的切除の規範となっているが、両者の胆道粘膜に相違があるかは解明されていない。本研究は、ゲノム異常の観点から膵・胆管合流異常の発癌機序、治療戦略の確立を目指すものであり、さらには治療標的遺伝子異常の同定を含め、膵・胆管合流異常の予後改善を実現することを目的とし、膵・胆管合流異常と胆管癌の手術検体を用いて、研究を進め、膵・胆管合流異常の発癌メカニズムを解明し、治療戦略の最適化を図ることを目的としている。膵・胆管合流異常例、胆管癌例の切除検体の癌部、非癌部(過形成、化生、異形成)より核酸(DNA/RNA)を抽出し、胆膵癌パネルを用いてmultiplex PCRを施行。PCR産物に対し、プライマー配列の除去、アダプターライゲーション、精製を行いライブラリを作製している。今後、テンプレート調整後、Ion ChefによりエマルジョンPCRと半導体チップローディングを施行し、Ion Protonを使用してNext-Generation Sequencing(NGS)を実施し、癌部、非癌部における分子プロファイルについ て、進化系統学的連続性について検証するため、系統樹解析とPyClone解析の施行を試みている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
胆管癌例の切除検体の癌部、非癌部(過形成、化生、異形成)より核酸(DNA/RNA)を抽出し、胆膵癌パネルを用いてmultiplex PCRを施行した。PCR産物に対し、プライマー配列の除去、アダプターライゲーション、精製を行いライブラリの作製を試みているところであるが、ここに難渋しており、研究の進行が停滞している。
|
今後の研究の推進方策 |
胆管癌例の切除検体の癌部、非癌部(過形成、化生、異形成)より核酸(DNA/RNA)を抽出し、胆膵癌パネルを用いてmultiplex PCRを施行し、PCR産物に対し、プライマー配列の除去、アダプターライゲーション、精製を行いライブラリの作製を試みているところであるが、ここで難渋しており、研究の進行が停滞している。他の研究者への相談・協力することで技術的な面を含めての改善をはかる。
|