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大腸癌における低侵襲で経時的測定可能な新規バイオマーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K20809
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

中村 有貴  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (30909528)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードリキッドバイオプシー / circulating tumor DNA / 大腸癌
研究開始時の研究の概要

大腸癌においては、術前化学放射線療法や術前化学療法など症例に応じた集学的な治療が行われており、術前治療の必要性や術前治療の効果予測、至適手術時期の決定、再発・予後との関連を評価するためには、術前治療介入前および介入中の低侵襲で経時的な評価が必要である。本研究では、大腸癌術前治療中に経時的に血中循環腫瘍DNA(circulating tumor DNA, ctDNA)の測定を行うとともに、治療介入早期に連続的に尿中ctDNAの測定を行い、ctDNAの変化と術前治療の効果および再発・予後との関連を明らかにすることにより大腸癌集学的治療における有用なバイオマーカーを開発することを目的とする。

研究成果の概要

大腸癌周術期に血液と尿の採取を行い、cell free DNA(cfDNA)を抽出し、デジタルPCR法を用いて、血中および尿中のKRAS変異ctDNAを測定した。
当科で大腸癌手術を行った78例を対象として測定したところ、術前のKRAS変異ctDNAの検出率は血中で20.0%、尿中で12.8%と術前は血中で高かったが、術後の経時的な測定においては、術後翌日以降、尿中でより高い検出率を示した。また、尿中ctDNAの周術期における経時的な変化はいくつかにパターン化できた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究において、大腸癌周術期に血中および尿中のKRAS変異ctDNAの測定を行い、尿中においてもctDNAの経時的な変化を捉えることが出来た。尿中ctDNAの測定は非常に低侵襲に可能であり、経時的な測定に適していると考えられる。本研究におけるこれまでの結果から、尿中ctDNAは大腸癌周術期において鋭敏に測定可能であることから、バイオマーカーとして有用となりうる可能性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 大腸癌周術期における尿中腫瘍由来DNA(urinary tumor DNA:utDNA) の測定意義2023

    • 著者名/発表者名
      竹本典生、北畑裕司、中村有貴 ほか
    • 学会等名
      第7回 Liquid Biopsy 研究会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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