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包括的及び空間的な1細胞遺伝子解析を統合したC型肝炎由来発がん機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K20810
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

今福 匡司  和歌山県立医科大学, 先端医学研究所, 助教 (10908809)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード空間トランスクリプトミクス / 腫瘍微小環境 / C型肝炎由来肝癌 / 細胞間相互作用 / 1細胞遺伝子解析 / 空間的トランスクリプトーム / C型肝炎 / 肝がん
研究開始時の研究の概要

C型肝炎ウイルス排除後の肝発がんリスクは未だに高い。その原因解明を困難にしているのは、肝炎及び肝がん組織内の細胞不均一性による複雑さである。当研究室では包括的1細胞遺伝子解析を用いて、ヒトC型肝炎由来肝がん組織(HCV-HCC)の微小環境中で遺伝子Xを特徴とした悪性度の高い肝細胞がん集団を同定した。一方、従来の包括的1細胞遺伝子解析のみでは空間的位置情報に欠け、細胞間の相互作用を解析することが難しい。本研究では、包括的1細胞遺伝子解析により得られた遺伝子Xを含む悪性度の高い細胞集団に対して、空間的1細胞遺伝子解析を用いて時系列的に位置情報を解析し、C型肝炎からの発がん機構を解明する。

研究成果の概要

C型肝炎ウイルス排除後の肝発がんリスクは未だに高い。その原因解明を困難にしているのは、組織内の細胞不均一性である。近年、不均一性解析として1細胞遺伝子解析が使用されるが、組織における細胞の位置情報が欠ける。本研究では、位置情報を保持した網羅的な遺伝子発現解析法である空間トランスクリプトーム解析を併用することで、肝がん進展機序の解明を目的とした。統合的な解析の結果、間質領域の細胞と隣接する肝がん細胞において病態進展に関連する遺伝子が高発現しており、これら遺伝子を高発現する肝実質細胞及びそのマーカー遺伝子も同定した。即ち、C型肝炎由来の発癌及びがん進展機構の一端を見出した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、C型肝炎ウイルス排除後に発がんした肝臓癌組織のがん領域と正常領域の境界部に対して空間トランスクリプトーム解析を試行し、がん細胞と間質領域の細胞が隣接する領域に着目して解析することで、病態進展に関連する候補遺伝子及び前癌肝実質細胞とそのマーカー遺伝子を見出した。従って、この相互作用を阻害することで、C型肝炎からの発癌や進展を抑制できる可能性があり、新規治療法の開発に繋がると考える。

報告書

(1件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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