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転移性大腸がんに対する、NK細胞浸潤を介した新規治療法の樹立

研究課題

研究課題/領域番号 21K20820
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

奥村 元紀  国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 特任研究員 (20913304)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードNK細胞 / 大腸がん / 転移 / 腫瘍内浸潤 / プロテオーム解析 / がん免疫
研究開始時の研究の概要

免疫チェックポイント阻害剤耐性を示す転移性大腸がんでは、NK細胞の浸潤が少ない患者で予後が悪い。しかし、NK細胞の浸潤を制御するメカニズムは未だ不明な点が多い。本研究では、転移性大腸がん患者検体用いた多重免疫染色を行い、NK細胞の浸潤の程度により患者をグループ化し、RNAシークエンス、全エクソームシークエンス(WES)など網羅的解析、がん細胞株や末梢血NK細胞を用いたIn vitroの解析から、NK細胞の浸潤を制御する分子の特定と発現メカニズムの解明、特定分子による免疫抑制メカニズムの解明を行う。さらに、マウス腫瘍モデルを用いて、NK細胞の腫瘍内浸潤を促す新規治療法の樹立を目指す。

研究成果の概要

大腸がんは肺や肝臓に転移しやすく、両臓器に転移が認められる場合、5年生存率は12.7%と予後不良である。近年、抗腫瘍免疫応答を再活性化する免疫チェックポイント阻害剤により、一部の患者において予後を改善する結果が得られているものの、未だ大多数で効果が認められず、新規治療戦略の提案が急務である。我々は、患者検体を用いたトランスレーショナルリサーチにより、原発巣浸潤NK細胞が転移性がん細胞を排除するメカニズムの一端を解明し、さらに、NK細胞の腫瘍内浸潤を制御する候補因子を同定した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、世界で初めて、大腸がん患者検体を用いた網羅的解析から、原発巣浸潤NK細胞の機能及び腫瘍内浸潤メカニズムを提唱した。本研究の完遂により、NK細胞浸潤を負に制御する因子を特定し、それを標的とした新規治療法により、大腸がんの転移を抑制することが期待できる。さらに、固形がん原発巣におけるNK細胞の意義を示すことにより、新たな研究の発展につながると予想される。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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