研究課題/領域番号 |
21K20826
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
阿部 幸太 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (30836474)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | radiomics / MR-Linac / 放射線治療 / 適応放射線治療 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、MRI一体型放射線治療装置(MR-Linac)で取得される様々なシーケンスのMRI画像を組み合わせた患者予後予測システムの開発にむけてそのradiomics特徴量の基礎的性質とその経時的な変化量解析(delta radiomics)への応用可能性を明らかにする。MR-Linacで取得されるMRI画像は軟部組織コントラストに優れている点や放射線治療前、治療中、治療後の様々な時間帯に機能画像も含めた多種のMRI画像を複数取得できる。これらの利点によって、delta radiomics解析の不確かさを低減しながら、高精度な治療効果予測を実現できる可能性がある。
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研究実績の概要 |
本研究では、MRI一体型放射線治療装置(MR-Linac)で取得されるMR画像から計算されるradiomics特徴量(MR-Linac-based radiomics)の基礎的性質とその経時的な変化量解析(delta radiomics)への応用可能性を明らかにする。今年度は昨年度に続き、MR-Linac-based radiomicsの安定性について検討した。MRI装置の画質評価ファントムやEnd-to-Endファントムを用いて特徴量の経時的安定性を評価した。この検討の内容は国内学会と国際学会にて演題発表を行った。この実験の結果からは、患者臓器形状を再現し、さらには画質の均質性の変化を模擬できるような構造のファントムが作成できればより詳細な安定性の評価が可能になると考えた。そこで、今年度はMR-Linac-based radiomicsの特徴量再現性を検証可能にする腹部ファントムのプロトタイプを作成した。このファントムは経時的な特徴量安定性の検証も可能にする構造となっており、このファントムを使用することで、より患者に近い状態でradiomics特徴量の安定性を検証することができると考えられる。しかし、臓器と模擬腫瘍のコントラストに改善の余地があり、現在はその改良にあたっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
患者臓器模擬ファントムの構想に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
まず、患者臓器模擬ファントムの改良を行う。次に、その患者臓器模擬ファントムを使用してradiomics特徴量の安定性の検証を行い、その結果を用いた患者予後予測モデルの作成の実現可能性を検討する。
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