研究課題/領域番号 |
21K20848
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
白崎 良輔 帝京大学, 医学部, 講師 (40569133)
|
研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | EOL1 / 慢性好酸球性白血病 / Lymphoma / RAJI / Dexamethasone耐性 / 好酸球増殖因子 / Dexamethasone / CRISPRa / CRISPR screening / 急性リンパ性白血病 / CRISPR activation screen / 悪性リンパ腫 |
研究開始時の研究の概要 |
ステロイドはリンパ系腫瘍のみに抗腫瘍効果を認める。しかし、どのように抗がん効果が起きているかは分かっていない。CRISPRという遺伝子を改変するツールが発見され、全遺伝子を網羅的に解析する技術も開発された(CRISPR screen)。このツールを使用しデカドロン治療における抗腫瘍効果を高める遺伝子の発見をし理想的な併用療法薬を探求し、なぜ抗腫瘍効果を引き起こすのかを詳細に検討する事が可能となる。
|
研究成果の概要 |
骨髄性白血病を除く全ての疾患においてステロイドは抗がん剤として使用される。しかしステロイドの抗がん機序については明確ではない。我々はGenome-scale CRISPR activation screenによるdexamethasoneの殺細胞効果の同定を目的としてLymphomaの細胞であるRAJI及びCELの細胞であるEOL-1細胞を使用し実験を行った。結果RAJIにおいてはBCL2L11を含む遺伝子群をEOL-1細胞ではPLAURを含む遺伝子群を増殖因子として認めた。更にDexamethasone治療ではRAJI細胞においてUSP17L19を含む遺伝子群が耐性因子として同定した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回発見した遺伝子群はこれら白血病に対する増殖因子であり、現在までに報告されていないものがほとんどである。特に好酸球性白血病細胞を使用したCRISPR activation screeningでは上記PLAURの他に好酸球の分化に関わる遺伝子群を新たに発見し、更にこの実験が正しいと証左に足る増殖因子として喘息において重要なサイトカインであるIL33が増殖因子となる事も判明した。また、RAJI細胞におけるDexamethasone耐性因子としてユビキチン化阻害タンパクのUSP17L19が見つかりこの経路の阻害がDexamethasone感受性を上げる可能性がある。
|