研究課題/領域番号 |
21K20864
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
表 紀仁 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (60901048)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 間質性肺炎 / 膠原病 / 特発性肺線維症 / RNA sequence |
研究開始時の研究の概要 |
間質性肺炎の発病早期に特発性肺線維症と膠原病に続発する間質性肺炎の鑑別はしばしば困難である。特に不完全な膠原病の臨床所見を有する間質性肺炎症例IPAF(interstitial pneumonia with autoimmune features)がどちらの疾患経過を辿るか分類することは、適切な治療選択を可能とし、間質性肺炎の肺機能や生命予後を改善させると予想される。本研究は、肺組織遺伝子発現プロファイリングによりIPAFの分類・臨床経過を予測できるかを探索する。また多数例での再現性実験を含め、同疾患群における有用な分類・予後マーカーの確立を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的はInterstitial pneumonia with autoimmune features(IPAF)症例の肺組織遺伝子発現プロファイルを明らかにし、その中に含まれる膠原病関連間質性肺炎症例や特発性肺線維症症例の診断に有用なマーカーや予後予測因子を見つけ出すことである。当院の間質性肺炎データベースより、外科的肺生検を実施しており肺組織の凍結切片が保存されている特発性肺線維症症例と膠原病の間質性肺炎症例、Interstitial pneumonia with autoimmune features(IPAF)症例、肺癌の摘出肺の正常部分を凍結保存している症例を抽出した。これら症例の肺検体からRNAを抽出した。今後バイオアナライザーによるRNAのクオリティチェックを行い、問題なければまずはテストランとして特発性肺線維症と正常肺の遺伝子発現を少数例(8例程度)で比較する。その後、IPAF症例、膠原病関連間質性肺炎症例を追加する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
これまでに当院のおける間質性肺炎症例のデータベースを整理・作成した。外科的肺生検を実施しており、肺組織の凍結切片が保存されている特発性肺線維症症例と膠原病の間質性肺炎症例、Interstitial pneumonia with autoimmune features(IPAF)症例を抽出し、またこれらとは別のコホートで肺癌症例の摘出肺において、正常部位から得られた肺組織の凍結切片も準備した。これら症例のうち特発性肺線維症症例の肺検体と正常肺検体からRNAを抽出した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は肺検体より抽出したRNAをバイオアナライザーによりクオリティーチェックを行った後に、RNA sequenceを行う。まずはtest runとして特発性肺線維症と正常肺検体(肺癌症例の摘出肺より得られた)8検体を用いてRNA sequenceを実施して、網羅的に遺伝子発現解析を行う。これらのデータを用いてクラスター解析を行い、従来指摘されている特発性肺線維症に特徴的な遺伝子発現が認められるかを確認する。次にIPAF症例を含めた症例を追加し、RNA sequenceを行う予定である。
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