研究課題/領域番号 |
21K20867
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
西 清人 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (30749362)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アミノ酸 / ピルビン酸 / 糖新生 / MPC / BCAA / ミトコンドリア / 糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
近年になり、肥満や心疾患では、必須アミノ酸である分岐鎖アミノ酸(branched-chain amino acid:BCAA。バリン、ロイシン、イソロイシン)の代謝が障害されることが明らかになってきた。血中や組織中にBCAAやその代謝産物が貯留することも分かってきたが、その病態的意義は充分に解明されていない。本研究は、BCAA代謝障害モデルマウスなどを用い、BCAA代謝によるピルビン酸代謝制御の詳細を明らかにする。
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研究成果の概要 |
分岐鎖アミノ酸(branched-chain amino acid:BCAA)の代謝産物である分岐鎖αケト酸(branched-chain α-ketoacid:BCKA)が、ミトコンドリアピルビン酸担体(mitochondrial pyruvate carrier:MPC、ピルビン酸輸送を介してミトコンドリア内外のエネルギー代謝をつなぐハブ分子)の阻害を介して、ピルビン酸の代謝を制御することを明らかにした。 また、BCKAによるMPC阻害が、肝細胞において特に強いことを明らかにした。このことは、肝細胞がBCKA量を感知することで、BCAA代謝のセンサーとなっていることを示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BCAAの摂取は、運動後の筋損傷や筋疲労からの回復を促進し、マウスでは寿命延長効果も報告されている。一方、肥満や心疾患ではBCAA代謝障害によりBCAAやBCKAが増加し、疾患を増悪させると考えられている。 このように、BCAA代謝は生体内において様々な役割を果たしているが、その分子機構は十分に解明されていない。本研究はその一端を明らかにしたものであり、健康を保つための食事の確立などにも役立つ可能性がある。
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