研究課題/領域番号 |
21K20890
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
後藤 準 山形大学, 医学部, 客員研究員 (70810836)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | HECW2 / 心肥大 / ユビキチン / E3リガーゼ / ユギキチン |
研究開始時の研究の概要 |
心不全では、病的心肥大が生じるが、その機序は十分には解明されていない。ユビキチン化による標的タンパク質の翻訳後修飾は、タンパク質の機能調節や分解において重要な役割を担う。HECW2はNEDD4ファミリーに属するHECT型ユビキチン転移酵素である。我々は、マウスの心組織において、HECT型ユビキチン転移酵素の遺伝子スクリーニングを行い、HECW2が心臓に高発現していることや大動脈縮窄手術による圧負荷モデルでは発現が抑制されることを同定した。これまで心組織におけるHECW2の役割は検討されていない。本研究では、病的心肥大におけるHECW2の機能を大動脈縮窄手術による圧負荷モデルを用いて検討を行う。
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研究成果の概要 |
人口の高齢化に伴い心不全患者が増加し、心不全パンデミックと呼ばれ世界的な問題となっている。病的心肥大は、心不全の大きな原因であるが、その機序は十分には解明されていない。近年、HECT型ユビキチン転移酵素と心疾患との関連が数多く報告されてきている。HECW2はNEDD4ファミリーに属するHECT型ユビキチン転移酵素であるが、心肥大・心不全との関連は十分に検討されていない。本研究では、心筋細胞を用いて心肥大にHECW2が果たす役割を検討する。さらに心筋特異的HECW2過剰発現マウスを作成し、圧負荷心不全モデルマウスで心組織および蛋白、生存率の検討を行う。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心不全は増加傾向にある日本人の重要な死因である。心不全では、病的心肥大が生じるが、その機序は十分には解明されていない。ユビキチン化による標的タンパク質の翻訳後修飾は、タンパク質の機能調節や分解において重要な役割を担う(Nat Med.2014;20:1242-53.)。HECW2はNEDD4ファミリーに属するHECT型ユビキチン転移酵素である。近年、HECT型ユビキチン転移酵素と心疾患との関連が報告されているが、心臓におけるHECW2の機能についての報告はない。病的心肥大発症におけるHECW2の研究を行うことで、新たな病的心肥大の機序やHECW2の機能解明につながる可能性がある。
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