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過敏性肺炎(Hypersensitive Pneumonitis: HP)は抗原の反復吸入および感作によって生じるびまん性肺疾患である。線維性HPは特発性肺線維症(Idiopathic pulmonary fibrosis; IPF)と類似する予後不良な疾患であり、有効な治療は確立されていない。MUC5BやDSPなどさまざまな遺伝子多型が疾患感受性遺伝子として同定されており、HPの病態にこれら遺伝子がどのように関わっているかを解明するため本研究を計画した。
過敏性肺炎 (Hypersensitive Pneumonitis: HP) は抗原の反復吸入および感作によって生じるびまん性肺疾患である。HPのサブセットである線維性HPは持続的に抗原暴露されたHP患者の一部に発症する。本研究はHPにおけるリスク遺伝子の同定、ならびにそれらの遺伝子がどのように臨床の病型に関わるかを解明することを目的とした。非ヒスパニック白人HP患者で確認したところ、TERC、DSP、MUC5B、IVDが線維化と関連していた。次に日本人HP患者についてゲノムワイド関連解析(GWAS)を行い、健常者データと比較を行った。現在本邦HPにおける疾患感受性遺伝子について検討している。
HP は抗原の反復吸入および感作によって生じるびまん性肺疾患であり、線維性HPは特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis; IPF)と類似した病態と経過を辿る予後不良な疾患であり、IPFとの鑑別が問題となる。一方で原因抗原に持続曝露された人の中でHP発症に至るのは 4~20%程度であり、また発症したHPのなかで線維化が進展する症例は1/2~1/3程度であるため、原因抗原の同定や予後予測は困難である。発症や予後を規定する遺伝子を同定することで、IPFとの鑑別や早期治療介入、また重症化を予測して肺移植や抗線維化薬の導入などを早期に行うことができると考えられる。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (4件)
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