研究課題/領域番号 |
21K20908
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
加納 裕也 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (80913293)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ペナンブライメージ / 定量的磁化率画像 / 急性期脳梗塞 / MRI / 正常圧水頭症 |
研究開始時の研究の概要 |
急性期脳梗塞に対して再灌流療法が盛んに行われている.再灌流療法の適応患者をいかに迅速かつ適切に選択するかが問題であるが,そのために現在行われている画像検査の課題は造影剤の使用と検査時間であった.本研究は急性期脳梗塞患者に対して造影剤を使用せずに迅速に脳組織の低灌流領域を描出できる次世代 MRI 画像バイオマーカーを確立させることを目指すものである.
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研究成果の概要 |
脳卒中発症後24時間未満で入院した前方循環の主幹動脈閉塞患者21例(男性12例,女性9例,平均年齢±SD:76.1±7.4歳)を連続的に対象とし,従来のDWI-PWIミスマッチを用いて求めた虚血性penumbra容積と我々が開発したPRESTO-QSMから求めたOEFの上昇部位容積との比較を行った.両者の間で相関関係を認めたことから,PRESTO-QSMが急性期脳梗塞の治療選択を導くペナンブラバイオマーカーとしての可能性があることが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではQSMで得られた低灌流領域を用いて,造影剤を使用しなくても脳組織の低灌流領域を描出できる次世代MRI画像バイオマーカーを確立させることができた.造影剤を使用せずに非侵襲的に実施できるようになれば,ペナンブラ領域の評価をより多くの施設で行えるようになると考えている.ペナンブラ領域を評価することで,再灌流療法の適応の判断が定量的に行えるようになり,多くの症例が安全で有効な治療を受けられる機会が増えると期待できる.
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