研究課題/領域番号 |
21K20916
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0903:器官システム内科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福田 健介 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50910759)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ACO / COPD / 気管支喘息 / バイオマーカー / NGAL / YKL-40 / sRAGE / シングルセル解析 |
研究開始時の研究の概要 |
主に喫煙によって発症する慢性閉塞性肺疾患(COPD)と気管支喘息はしばしば合併し、喘息・COPDオーバーラップ(ACO)と呼ばれる。喘息の合併がないCOPDと比較してACOは臨床経過や治療方針が異なるため、ACOを診断するための簡易な検査(診断的バイオマーカー)が望まれるが、まだ確立されていない。現状の診断的バイオマーカー候補としては好中球ゼラチナーゼ結合性リポカリン(NGAL)、キチナーゼ様蛋白(YKL-40)、可溶性終末糖化産物受容体(sRAGE)などが挙げられる。この研究ではまず実験動物モデルでの検討を経て、ヒト検体に応用して上記の検査意義を確立することを目標とする。
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研究成果の概要 |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は20%ほどに喘息を合併し、喘息―COPDオーバーラップ(ACO)と呼ばれる。喘息合併がないCOPDと比較してACOは臨床経過や治療方針が異なるため、ACOの診断的バイオマーカーの確立が重要である。本研究ではCOPD、喘息、ACOのマウスモデルを用い、アレルギー性気道炎症の起点となるⅡ型肺胞上皮に着目し、各モデルから同細胞を単離してシングルセルRNA-seq解析を施行した。 同解析では、ACOモデルで特異的に発現が亢進した遺伝子をいくつか同定した。これらにつきin situ hybridizationや免疫組織化学染色を行い、それぞれの発現レベルや局在を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
閉塞性呼吸器疾患の鑑別診断は、臨床的には生理学的所見や病歴、治療薬に対する反応性などから総合的に判断されることが多い。本研究から発展する知見を用いて複数のバイオマーカーを活用することで、ACO患者の病態理解が深まり、診断・治療のマネージメントの質的向上に寄与するものと期待される。
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