研究課題/領域番号 |
21K20917
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0903:器官システム内科学およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
渡辺 博文 新潟大学, 医歯学総合病院, 専任助教 (20911978)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 近位尿細管 / 慢性腎臓病 / 急性腎障害 / 腎臓 / 尿細管 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
腎臓の近位尿細管細胞は体液調節による恒常性維持に中心的な役割を担っている。申請者らはACSM2(Acyl-coenzyme A synthetase medium chain family member 2)が近位尿細管細胞に特異的に発現していることを発見した。本研究では現時点で不明なACSM2の機能の解明を目指すとともに、ACSM2が腎臓病診療に有効なマーカーとなり得るかを検討する。この研究によって、これまで知られていなかった近位尿細管の機能が解明され、腎臓の機能維持に関する新たな研究につながる可能性があり、腎臓病診療に有効な新しいバイオマーカーが確立できる可能性がある。
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研究成果の概要 |
ACSM2 (Acyl-coenzyme A synthetase medium chain family member 2)は、近年、腎臓の近位尿細管細胞に特異的に発現することが発見されたが、その機能面、発現様式については不明であった。 本研究により、新規近位尿細管細胞マーカーであるACSM2の発現が腎臓の障害に伴い低下すること、腎障害からの回復にACSM2が重要な役割を担っている可能性が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎臓の近位尿細管は体液調節による恒常性維持に中心的な役割を担っている。しかし、近位尿細管細胞の機能面については不明な点も多く、臨床的に使用できるバイオマーカーは十分に開発されていない。 本研究により、ACSM2の発現・機能が、腎臓病の発症、進展、回復に深く関連していることが示された。ACSM2は、腎臓病診療での新しい治療ターゲットや臨床的に有用なバイオマーカーとなり得る可能性がある。
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