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CD8陽性T細胞の分化に着目した1型糖尿病の進展抑制を目指した治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K20934
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0904:生体情報内科学およびその関連分野
研究機関九州大学

研究代表者

宮地 康高  九州大学, 大学病院, 助教 (00801515)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード1型糖尿病 / FoxO1 / CD8陽性T細胞
研究開始時の研究の概要

CD8+T細胞は1型糖尿病患者の膵島炎でもっとも多く観察される炎症細胞である。ナイーブCD8+T細胞が抗原などの刺激によりエフェクターまたはメモリーCD8+T 細胞に分化するときに、FoxO1をはじめとする複数の転写因子が協調して働く。申請者は、1型糖尿病モデルマウス由来のT細胞とFoxO1阻害薬を用いて、FoxO1がCD8+T細胞の分化とIFNgの分泌に関与することを見出した。本研究では、FoxO1がCD8+T細胞の分化を制御する機序を、薬理学および分子生物学的手法を用いて明らかにし、FoxO1阻害薬が1型糖尿病の発症と進展を抑制するかを検証する。

研究成果の概要

1型糖尿病は、膵島炎を病理学的特徴とする自己免疫疾患で、CD8陽性T細胞は膵島炎で最も多く認める炎症細胞である。T細胞が分化するときに、転写因子FoxO1の重要性が報告されているが、1型糖尿病の病態へどのように関与しているかは明らかでない。
研究代表者はFoxO1阻害薬で前処置したCD8陽性T細胞を刺激するとIFNgの産生と分泌が減少することを確認した。
1型糖尿病モデル(NOD)マウスへのFoxO1阻害薬投与は、NODマウスの随時血糖値と体重に影響を与えなかった。膵臓組織切片の検討では、FoxO1阻害薬によりCD8T細胞を含むT細胞の膵島への浸潤は、対照と比較して明らかな差はなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

転写因子FoxO1がCD8T細胞の分化に加えて、IFNg産生と分泌に関与することが明らかとなった。一方で、1型糖尿病の病態にFoxO1がどの程度関与するかについては、今回は前糖尿病状態の個体に薬剤を投与したため、まだ結論がでていない。今後は、糖尿病発症直前あるいは発症後の個体への薬剤投与を行い検証をすすめる予定である。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] HNF1A Mutations and Beta Cell Dysfunction in Diabetes2022

    • 著者名/発表者名
      Miyachi Yasutaka、Miyazawa Takashi、Ogawa Yoshihiro
    • 雑誌名

      International Journal of Molecular Sciences

      巻: 23 号: 6 ページ: 3222-3222

    • DOI

      10.3390/ijms23063222

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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