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小児短腸症候群患者の腸管順応における腸内細菌叢がもたらす役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K20941
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0905:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
研究機関千葉大学

研究代表者

川口 雄之亮  千葉大学, 大学院医学研究院, 特任研究員 (20896625)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード短腸症候群 / 腸管不全 / 腸内細菌叢 / 腸管順応 / 小児 / D型乳酸アシドーシス / 腸内細菌
研究開始時の研究の概要

短腸症候群(short bowel syndrome : SBS)は腸管大量切除により腸管が短くなり消化吸収障害をきたす病態である。小児期に発症したSBSは長期間の静脈栄養により重症感染症や肝障害などの重篤な合併症を来たし、しばしば致死的となる。一方、SBSに対して生体には腸管順応と呼ばれる自己回復能が備わっており、これを最大化させるための腸管リハビリテ ーションが極めて重要である。近年、SBSにおける腸内細菌叢に関する研究が行われ、その重要性が認識されてきている。本研究ではSBS症例の臨床像と糞便を経時的に解析し、腸管順応における腸内細菌叢の役割を明らかにして新たな治療法を目指す。

研究成果の概要

まずは当院での短腸症候群患者のデータベース構築を行なった。これにより短腸症候群の臨床像をより正確に把握することが可能となった。さらに倫理審査を通過することができ、短腸症候群患者における糞便サンプル回収を行うことができた。例数は少ないが、短腸症候群における経時的なサンプル回収を行い、現在解析中である。また短腸症候群に伴うD型乳酸アシドーシス発症に関しても腸内細菌叢の観点から解析中である。
また過去の報告論文のレビューを行うともに、過去論文のデータベースを元に、腸内細菌叢のメタアナリシスを行った。
各論文で別々の結果となっているSBS糞便解析結果を可視化して把握することができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

短腸症候群は、腸管の機能低下に伴い生命予後に重大な影響を与える病気であり、多くの患者には長期の入院や在宅中心静脈栄養などが必要となる疾患です。そのため、研究によって、腸管順応における腸内細菌の役割を明らかにすることで、短腸症候群患者の腸管順応能力を向上させる新たな治療法やケア方法が開発される可能性があります。これにより、患者の栄養状態や生活の質が改善され、日常生活への参加と自立が促進されることが期待されます。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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