研究課題/領域番号 |
21K20960
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
丸山 真博 山形大学, 医学部, 助教 (00740870)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 再生医療 / 骨軟骨再生 / 多血小板フィブリン / 骨髄 / 家兎 |
研究開始時の研究の概要 |
骨軟骨病変は急性外傷,離断性骨軟骨炎などにより生じ,変形性関節症へ進行し関節機能障害に至る.多血小板フィブリン(PRF)は血液をガラス管に加え抗凝固薬を添加せずに遠心分離することで作製されたフィブリン塊であり,含有する様々な成長因子を徐放性に放出し,骨軟骨修復能を有することが報告されている.一方,骨髄からPRFを作製し骨軟骨修復能について調査した報告はない.本研究では,家兎膝骨軟骨欠損モデルを用いて末梢血由来PRF(P-PRF)と骨髄由来PRF(BM-PRF)の骨軟骨修復能について病理組織学評価を用いて比較し,骨軟骨病変に対する新たな再生治療の1つとして臨床応用を目指すことである.
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研究成果の概要 |
家兎膝骨軟骨欠損モデルに対する末梢血由来多血小板フィブリン(P-PRF)と骨髄由来多血小板フィブリン(BM-PRF)の骨軟骨修復効果について,マイクロCT解析および病理組織学的分析を行った.末梢血から作製したP-RPFを骨軟骨欠損部に移植した場合,および欠損のままとした場合と比べ,骨髄から作製したBM-PRFを移植した結果,骨軟骨欠損部は軟骨下骨の修復が促進し,硝子様軟骨組織で修復されていた.したがって,BM-PRFは骨軟骨欠損治療に寄与できる可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
家兎膝骨軟骨欠損モデルに対する末梢血由来多血小板フィブリン(P-PRF)と骨髄由来多血小板フィブリン(BM-PRF)の骨軟骨修復効果について調査した初めての研究であり,BM-PRFは骨軟骨欠損治療に寄与できる可能性を明らかにした.
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