研究課題/領域番号 |
21K20961
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
向井 務晃 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (40907698)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | iPS細胞 / 血小板 / 巨核球 / 神経障害 / 疼痛 / 多血小板血漿 / 末梢神経 / PRP / 末梢神経障害 / 神経障害性疼痛 / platelet rich plasma |
研究開始時の研究の概要 |
血小板中に含まれる様々な増殖因子を利用する多血小板血漿(Platelet-Rich Plasma; PRP)療法は、創傷治癒や神経再生、骨折、軟骨再生、美容などの分野での組織再生療法として、近年盛んに行われるようになってきている。しかし。その効果はドナーの状態に依存し、また個々のPRPに含まれる栄養因子の量も様々であり、安定した効果が得られていない。 本研究では難治性末梢神経障害に対して、自家PRPの代替療法として、安定した効果が期待できるiPS細胞由来の巨核球・血小板混合製剤 (iPS-MK/Plts)の可能性を検証する。
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研究成果の概要 |
既存の神経絞扼モデル(chronic constriction model)を作成し、数日後に除圧術(神経剥離+糸の除去)を行う、より実臨床に近い、末梢神経障害除圧モデルを確立した。除圧術による神経内の細胞動態を検討し、除圧術により神経内のT細胞増加が抑制されることを確認した。 同モデルを用いて、iPS細胞由来血小板・巨核球(iPM)製剤の神経障害性疼痛の回復促進効果を確認した。またin vitro実験にて、iPM製剤のSchwann細胞に対する、増殖・遊走能促進効果を認め、これらが作用機序の一旦を担っている可能性を示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規に作製した神経除圧術モデルは、従来のモデルに比べ、臨床に近いモデルであり、今後の末梢神経の研究に寄与できると考える。またiPM製剤が神経障害性疼痛の回復促進効果を有し、その機序がSchwann細胞を介する可能性が示唆され、今後の研究により、神経障害治療の新規治療シーズとして発展させ、社会貢献可能と考えた。
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