研究課題/領域番号 |
21K20965
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
沼 尚吾 京都大学, 医学研究科, 助教 (60913994)
|
研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 緑内障 / 視野 / 主観的評価 / 客観的評価 / 自覚的視野 / 他覚的検査結果 |
研究開始時の研究の概要 |
眼科領域において、同一疾患で、かつ視野検査において同様の検査結果であったとして も、患者によって“主観”的感覚(すなわち“視覚”)は決して一様ではないことが知られて いる。本研究の目的は、現在標準的に用いられている視機能検査が“主観”たる視覚をどの 程度正確に“客観”化できているのか、大型テレビモニタとタブレットPCを用いて明らかにすることである。
|
研究成果の概要 |
緑内障患者において他覚的視野検査結果と自覚的視野の相関を調べる研究を当初計画していたが、filling defect現象と単純な視野欠損(霞むような見え方の変化)とを区別して自覚的視野を(他覚的に定量可能な形式で)評価すればよいのかの検討で行き詰ったため、大きな進捗が得られずに経過した。本大学内に、視覚心理学を専門とする研究室が複数存在するため、共同研究することも含めて検討している。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緑内障治療においては①早期発見②治療通院継続③より低侵襲かつ効果的な手術治療の開発 という3つが肝要と本研究者は考えるが、この研究で試みていたものは特に②に資するものであった。つまり、疾患理解促進により②が達成され、そして手術へ至った際にも、患者および家族へなぜ手術加療が必要なのかを、より理解しやすく説明できれば、「手術は必要だが踏み切れずに徒然に時間が経過する」という事態も回避しやすくなるからである。現在、この目標はそのままに、緑内障通院継続に資するアプリケーションを開発している最中であり、この点では当初の研究の背景・目的からは逸脱せずに研究継続することができていると考える。
|