研究課題/領域番号 |
21K20966
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤森 孝人 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (80546888)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 成人脊柱変形 / 疾患特異尺度 / 健康関連QOL / 患者報告型アウトカム評価 / 患者満足度 / 脊椎手術 / 因子分析 / 疾患特異的尺度 / 側弯症 / 後弯症 / アウトカム / 患者報告型 / 構成概念妥当性 / 反応性 / 手術 / 患者報告型アウトカム / 妥当性 / 満足度 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢化に伴い、成人脊柱変形に対する手術が近年盛んに行われるようになってきた。しかし、その病態、手術適応、効果などについてはまだ不明な点が多い。その一因として成人脊柱変形によるQOL障害を適切に評価する尺度が存在しないことが挙げられる。 本研究では成人脊柱変形に特有の機能障害を調査することにより、成人脊柱変形の疾患特異尺度(患者報告型アウトカム)を開発することを目的としている。この尺度を用いることにより、成人脊柱変形の診療に新たなエビデンスを確立することができる。
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研究成果の概要 |
成人脊柱変形は、複雑な病態であるが、この疾患の状態を評価する尺度がないことは、臨床上の課題であった。今回、ASDの疾患特異的尺度を開発した。ASD患者106名を対象とした。評価に有用と思われる29の質問を選び、患者の回答をもとに因子分析を行った結果、主症状と副症状の2因子が見つかった。主症状は1日常生活動作(ADL)、痛み、外見を評価した。副症状は、可動域制限によるADLを評価した。ASD手術の利点と限界を同時に評価でき、十分な反応性をもつ、妥当性のあるASDの疾患特異的尺度を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年増加している成人脊柱変形における疾患特異尺度を開発することで、成人脊柱変形における病態、治療意義などをより正確にとらえることができることになった。新しい視点からの尺度の開発は、患者の日常生活における障害や生活の質への影響をより正確に評価し、手術や保存的治療の成果を測定するための基準を提供できる。これにより、臨床医は患者の症状や生活の質に基づいたより適切な治療選択が可能となり、患者中心のケアが実現できる。また、この研究成果は医療政策や資源配分においても重要な指標となり得るため、学術的及び社会的に大きな意義を持つと考えられる。
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