研究課題/領域番号 |
21K20984
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
尾松 淳 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70908334)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 全身性強皮症 / 表皮細胞 / DNAアプタマー |
研究開始時の研究の概要 |
全身性強皮症は皮膚および内臓諸臓器の線維化と血管障害を特徴とする全身性の自己免疫疾患である。多臓器線維化の背景には創傷治癒機転の異常が存在し、皮膚においては硬化と難治性皮膚潰瘍が主要な臨床症状となる。強皮症表皮細胞の形質変化が創傷治癒障害に深く寄与しており、強皮症表皮細胞において再上皮化が抑制されている。本研究では「経皮的アプローチで複数の標的分子のシグナルを同時に阻害あるいは活性化すること」が強皮症に伴う難治性皮膚潰瘍の治療戦略となるか否かについて、DNAアプタマー、ナノリポソームカプセル含有クリーム、強皮症モデルマウスを用いて検討する。
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研究成果の概要 |
全身性強皮症は皮膚および内臓諸臓器の線維化と血管障害を特徴とする全身性の自己免疫疾患である。多臓器線維化の背景には創傷治癒機転の異常が存在し、皮膚においては硬化と難治性皮膚潰瘍が主要な臨床症状である。 表皮細胞の増殖・抑制に関わる複数のシグナルの抑制・活性化を実現するために比較的安価であるDNAアプタマーの作成を検討した。 表皮細胞の増殖に関わるIL-17やEGF受容体などの各受容体に結合するDNAアプタマーの取得を網羅的に行った。結合するいくつかの有用なDNAアプタマーを同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
表皮細胞は皮膚の最外層にあるため外用薬などで容易にアクセスでき、治療ターゲットとして最適です。特に強皮症では傷の上皮化障害がありますが、その原因である複数の表皮細胞由来蛋白の発現異常を是正するような核酸アプターを開発し外用剤とすることで、強皮症での難治性皮膚潰瘍に対する新規治療薬に繋がっていきます。その礎を今回の研究では行えたと考えております。
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