研究課題/領域番号 |
21K20991
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
依光 正則 岡山大学, 医歯薬学域, 講師 (70907930)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 骨欠損 / iPS細胞 / 軟骨前駆細胞 / 内軟骨性骨化 / 内軟骨骨化 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢化に伴い、骨粗鬆症による骨折に伴う骨欠損や骨腫瘍・骨髄炎の治療による骨欠損が増加し、骨移植を必要とする症例が増加している。小骨欠損に対する治療は自家骨移植がgold standardとして確立されているが、巨大骨欠損に対する治療に関しては未だ確立されていない。 本研究ではSCIDラットで作成した骨欠損モデルにヒトiPS細胞由来の軟骨前駆細胞や硝子軟骨様組織体を充填し、内軟骨骨化を誘導することによって骨形成を促進し巨大骨欠損を治療する新規骨再生療法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
研究協力者である宝田剛志教授は以前、ヒトiPS細胞から、Paired relatedhomeobox 1(PRRX1)を高発現し、高い軟骨分化能を有し、拡大培養可能な肢芽様間葉系細胞を製造するプロトコールを開発している。SCIDラットの骨欠損モデルを作成し、この肢芽様間葉系細胞から作成した硝子軟骨様組織体を充填し経時的な画像評価と採取した骨の組織学的評価を行ったところ、骨形成が進行おり内軟骨性骨化と自家骨への置換が生じていた。また、BMPとTGFβを多量に含む培地で作成した肢芽様間葉系細胞由来の硝子軟骨様組織体はより骨形成を促進することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
開放骨折などの外傷や、骨腫瘍・骨髄炎に対する治療としての切除により、大腿骨などの長管骨の骨欠損がしばしば発生する。骨欠損に対する治療としていくつかの治療法があるが、いずれも採骨部の変形や疼痛、感染、神経血管障害などの合併症のリスクがある上、治療可能距離に限界がある。今回の方法に基づき骨欠損に対して内軟骨性骨化を誘導し治療することができれば、低侵襲で簡便な治療法となり、患者負担の軽減、入院・治療期間の短期化、治療費用の軽減、社会復帰の早期化が達成できる。
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