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プラズマ活性乳酸リンゲル液を用いた口腔癌に対する新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K21008
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関名古屋大学

研究代表者

佐藤 康太郎  名古屋大学, 医学系研究科, 助教 (00908808)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード口腔癌 / フェロトーシス / コラーゲン / プラズマ / プラズマ活性化乳酸リンゲル液 / 鉄 / コラーゲンクロスリンク / プラズマ活性乳酸リンゲル液
研究開始時の研究の概要

口腔癌の進行および転移にはがん微小環境が深く関与しているといわれている。我々はその中でもコラーゲン同士を結合しているコラーゲンクロスリンクに関する研究を行ってきた。また、本学ではプラズマに関する研究が盛んに行われており、近年では乳酸リンゲル液にプラズマを照射してできたプラズマ活性乳酸リンゲル液(PAL)に関する研究が行われている。PALは癌細胞特異的に殺細胞効果を示すことが報告されており、触媒性二価鉄量依存的に作用しているためだと報告されている。本研究では、コラーゲンクロスリンクの形成にも二価鉄が必要である点に着目し、PALがコラーゲンクロスリンクに与える影響を明らかにしたいと考えている。

研究成果の概要

プラズマ活性乳酸リンゲル液(PAL)を投与することで口腔癌細胞では正常細胞と比較して低濃度で殺細胞効果を示し,癌細胞特異的に効果を発揮し,細胞死として主に鉄依存性細胞死であるフェロトーシスが起こっていることを明らかにした.また,遊走および浸潤能の減弱がみられ,上皮間葉転換と関わりがあるLysyl oxidase (LOX)の有意な発現低下がみられた.口腔癌モデルマウスではPALを投与することで舌上皮におけるLOXの発現低下がみられ,さらには発癌および頸部リンパ節転移が抑制され,副作用がなく,生存率は有意に延長した.

研究成果の学術的意義や社会的意義

プラズマ活性乳酸リンゲル液は口腔癌細胞に対してフェロトーシスを引き起こし,さらにコラーゲンおよびコラーゲンクロスリンクの形成を抑制することで転移を抑制させる可能性が示唆された.PALが口腔癌に対して副作用が少なく,効果的な治療方法であることが客観的に示され,今後の臨床研究への橋渡しとして重要な結果が得られたと考える.

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Exposure of low-temperature plasma after vaccination in tongue promotes systemic IgM induction against spike protein of SARS-CoV-22023

    • 著者名/発表者名
      Sato Kotaro、Fujii Kouki、Tanaka Hiromasa、Hori Masaru、Hibi Hideharu、Toyokuni Shinya
    • 雑誌名

      Free Radical Research

      巻: 57 号: 1 ページ: 30-37

    • DOI

      10.1080/10715762.2023.2190486

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] プラズマ活性化乳酸リンゲル液を用いた口腔癌に対する新規治療法2022

    • 著者名/発表者名
      佐藤康太郎、日比英晴
    • 学会等名
      第67回日本口腔外科学会総会・学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 基礎研究のエビデンスをセンスよく臨床に応用する -現在進行中のtranslational research- Lysyl hydroxylase 2 (LH2) 由来コラーゲンクロスは頭頸部癌の転移促進に関与する2022

    • 著者名/発表者名
      佐藤康太郎
    • 学会等名
      第40回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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