研究課題/領域番号 |
21K21010
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
豊田 理紗 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (90908708)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 睡眠時ブラキシズム / 閉塞性睡眠時無呼吸 / 中高年世代 / ポリソムノグラフィー / 睡眠 |
研究開始時の研究の概要 |
睡眠時ブラキシズム(Sleep bruxism: SB)は、睡眠中にリズム性咀嚼筋活動(Rhythmic masticatory muscle activity: RMMA)が多発する特徴がある。SBは、中高年世代の歯科治療で考慮すべき睡眠関連疾患である。中高年で認められる加齢変化は、睡眠調節機構だけでなく、顎口腔の感覚・運動機能を変化させる。しかし、中高年におけるSBの病態生理はいまだ不明である。本研究では、中高年患者において、SBの病態生理特性に、睡眠脳波や顎運動調節機構の加齢変化が関与することを明らかにする。
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研究実績の概要 |
健康であると自己申告した中高年ボランティアを対象に行った終夜ポリソムノグラフィ(PSG)検査の2夜目のデータの解析を行った。参加者は自身で健康だと申告したにも関わらず、閉塞性睡眠時無呼吸(obstructive sleep apnea: OSA)の診断基準である無呼吸・低呼吸の1時間あたりの発生頻度(apnea hypopnea index: AHI)が高い参加者が一定数含まれていることが明らかとなった。咬筋筋電図とビデオ、音声記録より、睡眠時ブラキシズム(sleep bruxism: SB)の特徴であるリズム性咀嚼筋活動( rhythmic masticatory muscle activity: RMMA)を判定し、その発生頻度をRMMA indexとして算出した。SBのPSG診断基準に基づき、RMMA indexを使用し、対照群、SB軽症群、SB重症群に分類した。睡眠構築、覚醒反応発生頻度、AHIを3群で比較した。またRMMA index、覚醒反応発生頻度、AHIの相関関係を調べた。 浅いノンレム睡眠であるStage N2の占有割合が、SB軽症群よりもSB重症群で高かったが、3群ともに睡眠構築は正常範囲内であった。覚醒反応発生頻度は3群間で有意な差を認めなかった。AHIは3群間で有意な差を認めなかった。さらに、中等症以上のOSA(AHI15回/時以上)の割合についても、3群間で有意な差を認めなかった。相関関係については、AHIと覚醒反応発生頻度は有意な正の相関を示したが、RMMA indexと覚醒反応発生頻度、AHIとの間に有意な相関は認めなかった。 これらのことから、中高年以降では、SBとOSAの併存は十分起こりうるが、SBとOSAの間に因果関係がある可能性は低いと考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
咬筋筋電図、脳波のアーチファクトを除去し、咬筋活動、体動、覚醒反応を認めない時間の定量解析を行う予定であった。しかし、無呼吸・低呼吸が多発することに伴い、覚醒反応が増加するとともにアーチファクトも増加し、咬筋活動、体動、覚醒反応を認めない時間が短く、各睡眠段階ごとの咬筋トーヌスや脳波のパワーの定量解析が難航している。
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今後の研究の推進方策 |
定量解析については、アーチファクトが多いことから、今までの解析方法に応用を加え、咬筋トーヌスの平均値、脳波のパワーを算出する。 今後は、現在のデータに加え、定量解析の結果をまとめ、論文化を行う予定である。
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