研究課題/領域番号 |
21K21030
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
岩間 亮介 東北大学, 歯学研究科, 助教 (20866628)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | リン酸オクタカルシウム / 骨再生 / ラクトフェリン / 骨再生医療 |
研究開始時の研究の概要 |
Wistarラットを使用する。直径9mmのトレフィンバーを用いて円形の骨欠損を形成し、OCP/Colを埋入する。実験動物は①OCP/Col-LF局所投与群、②OCP/Col-LF全身投与群、③コントロール群に分ける。埋入後6~12週経過した後、試料を回収する。 µCT撮影を行い骨形態測計測、骨密度計測を行う。 その後、10%EDTAにて脱灰し、パラフィン包埋を行う。ミクロトームにて薄切し、各種組織染色を行う。電子顕微鏡にて観察し、画像解析ソフトを用いて組織学的な評価をする。
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研究成果の概要 |
ラクトフェリン(LF)を4週間全身投与したRat頭蓋骨にOCPコラーゲンを埋入、更にLF溶液に浸漬したOCPコラーゲンを埋入し、8週後に頭蓋骨を回収した。新生骨形成量を放射線学的に評価、またHE染色による組織学的評価を行った。LFを全身投与した群においては骨再生効果が一定に観察されたが、コントロール群との有意差を認めた。LF溶液にOCPコラーゲンを浸漬して埋入した群においてはコントロールと比較し新生骨形成量に有意差を認めなかった。 免疫染色(Runx2, Osteocalcin)においても同様に、LFを腹腔内投与した群において陽性細胞が多く観察され、LFの効果により骨芽細胞の誘導が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔がんや顎骨骨髄炎などの治療に際し、顎骨再建を図ることがある。硬組織再建を行うことで、咬合機能獲得が可能となり、十分な咀嚼機能が得られる。現在最も信頼されている再建方法は、患者自身の骨を採取して骨欠損を補うといった自家骨移植である。自家骨を用いることにより、骨欠損部の良好な再建が可能であるが、採取する二次的な部位には原因疾患とは関係ない侵襲を加えることとなる。 本研究ではOCP/ColとLF局所投与または全身投与を組み合わせることにより、更なる新生骨形成が得られるかということ、骨芽細胞や破骨細胞におよぼす影響を明らかにし、顎骨再建への臨床応用性を検討することを目的とする。
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