研究課題/領域番号 |
21K21041
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
坂田 修三 広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (60911526)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | レーザー / 変形性顎関節症 / 軟骨細胞 / コールドレーザー / 顎関節 / 代謝活性 |
研究開始時の研究の概要 |
変形性顎関節症 (TMJ-OA) は関節軟骨の破壊を初期病変とする退行性疾患で、重篤なTMJ-OA患者の例では前歯部の開咬を呈し、しばしば矯正歯科治療を困難なものにする。一般的な変形性顎関節症に対する治療は主に対症療法に留まり、現在のところ有効な治療法の確立には至っていない。本研究では顎関節破壊性病変に対するコールドレーザーの効果を検証するとともにその作用機序を解明し、TMJ-OAに対する新たな根治的治療法としての可能性を究明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
近年開発された高周波近赤外半導体レーザー(コールドレーザー)は、組織への侵襲が少なく、かつ高いエネルギー透過性を有することから、変形性顎関節症への応用が期待されている。申請者らは、ヒトから分離した軟骨細胞を使用し、変形性顎関節症の細胞実験モデルを作製した。また、コールドレーザーを軟骨細胞に照射することで、炎症性サイトカイン、および軟骨基質破壊酵素の発現を抑制することを明らかにするとともに、その細胞内シグナル伝達経路として、NF-κBシグナルの関与を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
変形性顎関節症に対する現在の治療は主に対症療法であり、疾患の病態を制御しうる新たな治療法の確立が望まれている。本研究は、近年開発された高周波近赤外半導体レーザー(コールドレーザー)の、軟骨細胞に対する影響を明らかにした。この成果は、将来的なコールドレーザーの臨床応用に対し大きく貢献するものであると考える。
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