研究課題/領域番号 |
21K21047
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
袖山 美奈子 九州歯科大学, その他部局等, 特別研修員 (40911037)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 3Dプリント / ポリマー含浸セラミックス / エナメル質 / 歯冠修復物 / 積層造形 / 生体模倣 / クラウン |
研究開始時の研究の概要 |
積層造形(3Dプリント)は造形物の形状任意性に優れることから、歯科補綴装置の作製方法として注目を集めている。しかし、エナメル質と同じ力学的性質をもち、3Dプリント可能な素材はない。本研究の目的は、申請者らの独自技術を基盤とし、エナメル質と同じ力学的性質をもつ3Dプリント冠を創製することである。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、エナメル質と同じ力学的性質をもつ3Dプリント冠を創製することである。3Dプリント用レジン(前駆体)は、シリカナノ粒子、HEMA、溶媒、光重合開始剤、吸収剤からレジンから調製した。これをSLA方式の3Dプリンターにて造形し、焼成とレジン含浸を経て3Dプリントポリマー含浸セラミックス(PICN)を得た。3DプリントPICNの機械的性質、物理化学的性質、造形精度を評価した。3DプリントPICNはエナメル質の硬さと象牙質の弾性係数を有しており、優れた物理化学的性質を示した。造形精度は、光吸収剤の添加量に依存し、実験群の中では光吸収剤1%添加が最も造形精度が高かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、3Dプリント用素材の研究開発が精力的に行われており、種々の材料が実現されている。一方、エナメル質と同じ硬さの3Dプリント用素材を初めて報告したのは本研究のみである。将来的に、実用的なエナメル質と同じ力学的性質をもつ3Dプリント冠が実現すれば、次世代の歯科材料として期待できる。
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