研究課題/領域番号 |
21K21055
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大堀 悠美 東北大学, 歯学研究科, 助教 (70908441)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 歯胚再生 / 間葉系幹細胞(MSC) / 神経堤 / 器官原基法 / 骨髄間葉系幹細胞 / 三次元培養 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,喪失した歯に対する治療法として歯の再生療法が着目されている.歯を形成する歯原性細胞は胎生期にのみ存在するが,成体幹細胞の一つである骨髄間葉系幹細胞(BM-MSC)が歯を再生する能力を有することが報告された.しかしながらBM-MSCを用いた歯の再生は低効率であることが課題となっている.そこで本研究では細胞の発生由来に着目し,BM-MSCの中から歯原性細胞と同じ神経堤由来細胞を分取することで,歯胚再生効率は向上すると仮説を立てた.神経堤由来細胞をトレース可能なトランスジェニックマウスから神経堤由来BM-MSCを採取し,発生由来の違いがMSCの歯胚再生能力に与える影響を検証し,効率的な歯胚再生法の確立を目指す.
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研究成果の概要 |
本研究は天然歯と同等の構造・機能回復を目指す歯胚再生療法の確立を目的とし,成体から採取する骨髄由来間葉系幹細胞(BMSC)を用いた歯胚再生を試みた.当研究グループが開発した浮遊振盪培養法で形成した特殊な三次元MSC細胞塊(スフェア)は,歯胚再生実験にて一部歯胚様構造を認めたことから,歯胚再生能力があることを報告した.次に神経堤由来BMSCとそれ以外のBMSCを用いて細胞の発生由来の違いが歯胚再生能力解明へ与える影響の解析を試みたが,同様の方法ではスフェア形成が困難であった.静置条件での浮遊培養でのスフェアは形成できたことから,今後はこの新しいスフェアを用いて実験を進めていく.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯胚を形成する歯原性細胞は胎生期にのみ存在し,歯胚再生に利用することは倫理的に困難なため,成体幹細胞の応用が求められている.しかしながらBMSCを用いた歯胚再生は再生効率が低いことが課題となっていた.当研究グループが開発したMSCスフェアは,従来の培養法よりも神経堤様の性質が高い神経堤様MSCスフェアであることから,神経堤由来細胞である歯原性細胞としての能力が向上し,歯胚再生効率が向上するとの仮説を立てた.本研究では再生効率向上までは実現できなかったがMSCスフェアの歯胚再生能力を示したことにより,歯胚再生療法確立へ一歩前進した.
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