研究課題/領域番号 |
21K21072
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
|
研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
白川 智彦 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (50908225)
|
研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 筋分化 / 骨格筋代謝 / Slitrk1 |
研究開始時の研究の概要 |
Slitrk1は神経細胞の樹状突起伸長に関わる膜タンパク質で,自閉症や多発性の筋収縮を主体とする運動性チックを呈するトゥレット症候群の原因遺伝子の1つである.Slitrk1は神経系組織だけでなく骨格筋にも発現する.そこで本研究ではトゥレット症候群モデル(Slitrk1ノックアウト)マウスの骨格筋を解析し,骨格筋におけるSlitrk1の役割を検討する.
|
研究成果の概要 |
Slitrk1は神経細胞の樹状突起伸長に関わる膜タンパク質である.Slitrk1は自閉症や運動性チックを主症状とするトゥレット症候群の原因遺伝子の1つと報告されている.これまでにSlitrk1の骨格筋に対しての研究はなされていない.本研究では骨格筋におけるSlitrk1の役割を検討する事を目的とした.Slitrk1は骨格筋に発現している事,特に骨格筋の分化過程において発現が高まること,Slitrk1の欠失によって骨格筋が小さくなる傾向にあることが明らかになった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに骨格筋とSlitrk1の関連に着目した研究は皆無である.また,神経系と骨格筋に共通して発現する因子Slitrk1を基軸として神経 - 骨格筋連関の一端の解明を試みた点で学術的独自性は高い. 本研究が今後さらに発展され,骨格筋におけるSlitrk1の役割が詳細に解析されることで骨格筋の調整機構が明らかになれば,将来的にトゥレット症候群の運動症状の予防や治療法確立に貢献でき,さらに骨格筋による顎顔面形態の調節機構の解明にも寄与できる可能性があることから社会的意義も高いと考える.
|