研究課題/領域番号 |
21K21076
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
松上 大亮 東京歯科大学, 歯学部, レジデント (00906381)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 自己組織化ペプチドハイドロゲル / PRG / RADA16 / 機能性モチーフ修飾自己組織化ペプチド / PDS / 歯周組織再生療法 |
研究開始時の研究の概要 |
歯周病分野において,現在歯周組織の再生が注目,発展しており,感染リスクの観点から安全かつ効果的な合成材料が求められている。そこで,我々は必須アミノ酸由来の合成ナノファイバーである自己組織化ペプチド(SAP)ハイドロゲルが歯周組織再生に及ぼす影響について検討を重ねてきた。これまでは,接着能に特化した機能性モチーフを修飾したSAPハイドロゲルが歯周組織治癒を促進させる効果について,明らかにしてきた。 本研究では,機能性モチーフ修飾SAPハイドロゲルと歯根膜由来細胞および前骨芽細胞の接着メカニズムを解明し,細胞増殖・遊走および骨芽細胞分化に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし,実験を行う。
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研究成果の概要 |
in vivoではラット上顎臼歯近心に歯周組織欠損モデルを作成し,組織切片作製を中心に行った。 in vitroでは主に機能性モチーフのゲル内部への細胞遊走を中心に検討した。マウス前骨芽細胞はRADA16のゲル内部への侵入は認めず,PRGのゲル内部への侵入を認めた。 また,機能性モチーフ修飾SAPハイドロゲルであるPRG群は,RADA16群と比較し,細胞接着や細胞増殖,基質石灰化に関与する28種類の遺伝子発現量が多い傾向を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,歯周組織欠損モデルにおける機能性モチーフ修飾自己組織化ペプチドハイドロゲルの応用が歯周組織の治癒に及ぼす影響を比較・検討した。今回の結果から,足場材料として機能性モチーフ修飾自己組織化ペプチドハイドロゲルが歯周組織の治癒において機能すると考えられた。本研究で得られた知見を基に,さらに効率的な歯周組織再生療法が確立されれば重篤な歯周組織に対する治療選択の幅広げるとこができると思われる。
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