研究課題/領域番号 |
21K21097
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
菊池 真理子 昭和大学, 歯学部, 助教 (40908381)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | メラトニン / 口腔細菌叢 / 口腔粘膜疾患 / 唾液 / ディスバイオーシス / 口腔細菌 |
研究開始時の研究の概要 |
脳の松果体から分泌され、睡眠ホルモンとして知られているメラトニンは、睡眠や概日リズムの制御以外に免疫系に作用し炎症を抑制する。メラトニンは唾液腺や免疫器官から豊富に分泌され、口腔エコシステムにおいて生理的機能を有すると考えられるが、充分には解明されていない。近年の研究からメラトニンは、腸内細菌叢の構成異常(ディスバイオーシス)を是正する機能があると示されていることから、口腔においても同様の機能を有する可能性がある。本研究申請では、ストレス誘導性口腔ディスバイオーシスへの影響を検証することで唾液中のメラトニンによる口腔細菌叢との関連を検討し、最終的には脳-口腔連関の包括的理解を目指す。
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研究実績の概要 |
2021年度はコロナ禍により物流の遅延や研究室への出入りの制限があり、計画していた実験を全て行うことが困難であったが、論文投稿へ向け、NLRP3インフラマソームの活性化へのメラトニンの影響に着目し実験を行ってきた。マウスマクロファージ細胞(RAW264.7)を用い、LPSで刺激、EMCVを感染させ、ウェスタンブロット、ELISAを行った結果、メラトニンによりNLRP3インフラマソームの活性化は抑制されることが示唆された。 2022年度は、上記までの研究結果をMelatonin suppresses the antiviral immune response to EMCV infection through intracellular ATP deprivation caused by mitochondrial fragmentation として論文にまとめ、Heliyonに投稿、掲載された。2022年度も引き続き新型コロナウイルス感染症の影響により、国内外での学会発表を行うことができなかったため、今後行っていく予定である。 また本研究申請では、最終的にストレス誘導性口腔ディスバイオーシスへの影響を検証することで唾液中のメラトニンによる口腔細菌叢との関連を検討し、最終的には脳-口腔連関の包括的理解を目指している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は、論文作成、投稿に注力していた半面、実験の進行が予定より遅くなってしまった。改めて実験計画を立て直し、再度実験を進めていく必要があると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
現在までの研究から、メラトニンがマウスの血液流動性へ何らかの影響を与えていることが考えられ、今後実験を行っていく予定である。実験には、controlマウスとmelatoninマウスの切断尾部からの出血時間測定、ヘモグロビン濃度測定をはじめ、全血測定、vonWillebrand因子測定によりメラトニンの影響を調べる。 メラトニンの口腔細菌叢への影響についてはHOMAマウスを用いることでマウス口腔のPBS洗浄により回収、抽出した細菌ゲノムをテンプレートとし、16SrRNA遺伝子をPCR増幅後、ディープシークエンスを行い、MiSeqによりデータ取得し、標準的菌叢解析(構成変化、アルファ多様性、PCoAプロット)を行い、有意差検定を行う。
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