研究課題/領域番号 |
21K21100
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
佐藤 仁美 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (40906377)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | time-intensity / 官能評価 / 血圧 / 高血圧症予防 / Time-intensity / 塩味 / 高血圧症 / Time-intensity profile |
研究開始時の研究の概要 |
塩分の過剰摂取は、高血圧症はもとより脳卒中や心血管疾患などのリスクを高め、減塩は国民全体が取り組むべき課題である。そこで、高血圧症の発症リスクが高い個人を早期に特定し、適切な塩分摂取を指導することが重要であると考え、高血圧の人と正常血圧の人が認知する日常味わう塩味の強さの違いを比較・検討する。本研究の遂行により、高血圧症の発症前に、味覚機能の違いからリスクの高い個人を特定し「健康寿命の延伸につながる大人の栄養・食育を推進する」という社会的な意義が期待できる。
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研究成果の概要 |
塩分の過剰摂取は、高血圧症はもとより脳卒中や心疾患などのリスクを高め、減塩は国民全体が取り組むべき課題である。本研究の目的は、高血圧の人と正常血圧の人が認知する日常味わう塩味の強さの違いを解明することである。独自に開発したシステムを用いて、認知した味覚の強さや認知パターン(時系列変化)を抽出した。高高血圧群は正常血圧群と比較して認知する味覚強度は低く、味を感じ始めたタイミングは遅い傾向がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果を、高血圧症予防のための指標、生活指導、食開発へと発展させ、健康長寿の実現に貢献する。また、本研究では、規格的に溶液を供給することのできるシステムおよび口腔内装置を使用したことにより、臨床において味覚認知機能のfollow upに有用であると考えられた。本研究成果は、高血圧群は正常血圧群と比べて認知する塩味強度は低い傾向がみられた。これにより、高血圧症の発症前に味覚認知のデータからリスクの高い個人を特定し、的確な栄養・食育をすることで、循環器疾患の一次予防に大いに役立つことが再認識された。今後も研究を続け、国民の高血圧症予防の基盤作りならびに臨床応用と社会応用に貢献する。
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