研究課題/領域番号 |
21K21104
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
永田 真一 筑波大学, 体育系, 助教 (30905592)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 生きがい / 精神障がい / 余暇 / リハビリテーション / 余暇活動 / 地域参加 / ウェルビーイング / 自己決定 / いきがい / スティグマ |
研究開始時の研究の概要 |
昨今、精神障がいのある人が地域で暮らすということが当たり前になった今、彼らが生きがいをもって生活してくための支援方法が望まれる。本研究では、生きがいは余暇活動から生まれていることに着目し、余暇活動のどのような点が精神障がいのある人の生きがいに関わっているか明らかにし、生きがいを高めるための新たな介入方法を開発することを目的とする。方法としては、地域に住む精神障がいのある人を対象としてインタビュー調査を行う。その準備として参加者個人の生きがいを表す写真を集めてもらい、それを基にインタビューを行う。質的データ分析を行い共通する項目を特定し、それを作用機序とした介入方法を開発する。
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研究成果の概要 |
当研究では、インタビュー調査により得たデータを基に、精神障がいのある方がどのように生きがいの源泉となるような活動を見つけることができるか検討した。その結果、当事者たちが主体的に自分の好む活動を探索し、試行錯誤することが生きがいの源泉となりうる活動を発見するための道筋であることが示唆された。そのためには自己決定が鍵であることが示され、支援者や家族の態度が自己決定を促進するか否かの要素になりうることが示唆された。他方で、精神障がいがあることによる障壁について、スティグマが探索活動や試行錯誤のための大きな障壁となっており、それに対抗するための方策の必要性が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当研究において、特定の活動が生きがいをもたらすのではなく、当事者の自己決定が生きがいにつながっているということを示すことができた。精神障がい者リハビリテーションでは、生きがいをもたらすために就職に取り組むというアプローチをすることがあるが、それよりも、個人の興味関心から生きがいをもたらすための活動を特定し、その活動を生きがいの中心として据えたライフプランをするアプローチも考えられるということを示したというところが学術的および社会的に意義深い。
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