研究課題/領域番号 |
21K21112
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
糀屋 絵理子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60896455)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 高齢者 / 地域包括ケア / 多職種連携 / 情報ネットワーク / ICT / 継続看護 |
研究開始時の研究の概要 |
地域包括ケアシステムでは、システム内の医療と介護、病院と診療所、多職種などが個々の役割を果たすのみならず、これらが効果的に連携することで、初めて患者中心の医療を地域で展開することができる。しかしながら、現在のケアシステムにおける連携は、疾患を中心とする医師同士の連携が主であり、高齢者にとって重要な生活機能を中心とする連携は未だ不十分である。 本研究の目的は、地域包括ケアシステムの医療連携の在り方として、ICTを利活用し、看護師が主導する生活機能を中心とする新しい連携ネットワークの有用性を明らかにすることであり、最終的には地域包括ケアシステムの最適な連携ネットワークの構築を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、地域包括ケアシステムにおける医療連携の在り方として、看護師が主導する高齢者の日常生活を中心とした新しい連携システムの構築を目的とし、研究を遂行した。実際に在宅療養高齢者のケアを担う、訪問看護ステーション、在宅訪問支援診療所と協働し、医療者を対象に連携の実態調査を行った。その結果、「必要な時に、必要な職種が、適切に繋がる」ことが重要であり、連携する職種と手段の見直しに着手した。今回、我々は看護師と薬剤師の協働に焦点を当て、高齢患者に対する薬剤管理の質向上を目指した新たな研究を計画している。また多職種連携アプリの導入を開始し、ICTを活用した効率的な情報連携の確立を目指していく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、国内でも多くの施設が多職種連携に取り組んでいるが、病院を研究フィールドとした検討は多く存在するものの、地域をフィールドとした検討は未だ不足しており、研究の遂行により新たな知見が得られるものと考える。 また海外では、ICTによる情報連携は進んでいるものの、どの領域のどの場面で、どのような職種が協働すべきか等、より現場の実情に即した連携の在り方に対して、検討はなされていない。また、国内と国外では医療体制や患者のニーズは異なるため、我が国における地域医療の実態に沿った、新たな多職種連携の形を明らかにすることは意義のあるものと言える。
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