研究課題/領域番号 |
21K21150
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
|
研究機関 | 石川県立看護大学 (2022) 金沢医科大学 (2021) |
研究代表者 |
千田 明日香 石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (10908560)
|
研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 新型コロナウイルス感染症 / 病棟看護師 / 応援看護師 / 配置転換 / 看護管理職 / 看護師 |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)に対応する重点医療機関はCOVID-19患者専用病棟に多くの看護師を専従もしくは応援要員として配置した。配置された看護師が看護実践能力を発揮させCOVID-19に対応できるように,看護管理職は看護師の能力や特性を考慮して配置転換する必要がある。 本研究は重点医療機関の看護管理職を対象に質問紙調査を行い,看護管理職がCOVID-19患者専用病棟開設時に専従および応援要員として配置する看護師の選択基準とその評価の実態を明らかにする。本研究により今後新規感染症蔓延により看護師の大幅な配置転換が必要になる時の看護師の選択や評価の基準作成に貢献できる。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は医療機関がCOVID-19患者専用病棟を開設した時に、配置する病棟看護師および応援看護師の選択にあたって重視された基準を把握することである。COVID-19患者専用病棟を有する医療機関に質問紙調査を行った結果、看護師を選択する時には妊娠や基礎疾患などの感染リスクが無いことが重視されていた。加えて重症患者を受け入れる場合は集中治療室の勤務経験など、重症患者の看護実践経験が重視されていることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
COVID-19患者専用病棟で勤務する看護師は心身の負担感が大きいことが報告されており、COVID-19患者専用病棟に求められる看護師の基準が明確になることで、配置転換が柔軟に実施できると考えた。本研究では、COVID-19患者専用病棟に配置する看護師は感染リスクや重症患者の看護実践能力が重視されていた実態を明らかにした。本研究の結果は、医療機関が新規感染症を受け入れる際に専用病棟に配置する看護師の基準を定める際の基礎資料となる。また、重症患者の看護を実践できる看護師を確保するための人事や教育体制づくりの必要性を示唆したことに意義がある。
|