研究課題/領域番号 |
21K21151
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
光田 益士 藤田医科大学, 社会実装看護創成研究センター, 講師 (00521246)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 失禁 / 失禁関連皮膚炎 / 脳卒中 / バイオフィルム / ウレアーゼ産生菌 / 失禁ケア / 皮膚細菌 / 皮膚 / 細菌 |
研究開始時の研究の概要 |
入院患者の失禁ケアとしてパッドを利用するが、陰部皮膚への尿の持続的暴露により失禁関連皮膚炎(IAD)の発生リスクがある。IADは痛みや掻痒感に伴い生活の質を著しく低下させるため、その予防と治療が深刻な課題となっている。本研究では、先ず急性期および回復期病院で尿道カテーテル抜去後に尿失禁を有する脳卒中入院患者のIAD有病率を調査する。次いで尿失禁部位から細菌を分離培養し、そのバイオフィルム形成能を明らかにする。最後に、バイオフィルム形成菌の存在が研究対象者のIAD発生に関与することを実証する。
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研究成果の概要 |
尿失禁を有する脳卒中入院患者の失禁関連皮膚炎(IAD)の有病率は約50%にも至ることを明らかにした。陰部皮膚に定着する特定の細菌が産生するバイオフィルム形成能がIAD保有群で有意に高かった。IADの発生に皮膚pHの上昇が関与すると仮設し、IAD保有者は未保有者と比較して陰部皮膚上にウレアーゼ産生菌活性が有意に高いことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の対象者において痛み、痒み、二次感染、ならびに褥瘡発生リスクと関連する失禁関連皮膚炎(IAD)に関する研究を行った。本研究の看護理工学的アプローチにより、IAD発生機序の一端を明らかにすることができた。本研究の結果は、IAD発生機序を分子レベルでさらに深堀するとともに、看護学にとって基本的かつ重要な「陰部の洗浄・保清」に関するアドバンストスキンケアモデル確立の波及効果が将来期待できる。
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