研究課題/領域番号 |
21K21155
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
小田上 公法 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 助教 (40909644)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 健康風土 / 健康文化 / 健康経営 / 無形資源 / 組織的支援 / 評価尺度 |
研究開始時の研究の概要 |
2020年に公表された「健康投資管理会計ガイドライン(経済産業省)」では、企業が健康経営(健康管理を経営的視点から考えて戦略的に実践すること)を継続的かつ効果的に実施するための組織要因の一つとして、組織風土が挙げられている。一方で、現在、我が国において、健康風土や健康文化を測定・評価するための尺度に関する報告は限られている。本研究では、企業や組織の取り組みや対応が、働く人々にどのように評価されているのかを表す「知覚された組織的支援(Perceived Organizational Support:POS))」の評価尺度項目を活用し、我が国における健康風土・文化の評価尺度を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究は、「知覚された組織的支援検査(Survey of Perceived Organizational Support : 以下SPOS )」の日本語版を作成し、他の健康関連指標との関係性を確認することで、職場の健康風土・文化の評価指標としての活用可能性を検討することを目的とする。開発されたSPOS日本語版は、探索的因子分析の結果、原版とは異なり2因子構造となったが、信頼性・妥当性を有していることが確認できた。続いて、IRTを用いて8項目からなるSPOS日本語版(短縮版)の作成し、健康関連指標(喫煙、運動, 朝食摂取)との関係を検証した結果、SPOSは喫煙習慣のみと有意に関連していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
企業が健康経営(健康管理を経営的視点から考えて戦略的に実践すること)を継続的かつ効果的に実施するための組織要因の一つとして、健康風土・健康文化(以下、健康風土)があるが、日本における健康風土等を測定・評価するための尺度に関する報告は限られている。本研究では、企業と従業員との関係性の質を表す尺度である「知覚された組織的支援調査票」の日本語版を開発し、健康風土等を評価する指標としての活用可能性を検討する。企業における健康風土等を可視化し、健康経営活動の効果指標として活用することで、健康経営の取組状況に関する企業外部との適切な対話の活性化に繋がり、健康経営の更なる普及に寄与することができる。
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