研究課題/領域番号 |
21K21166
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
當山 まゆみ 京都大学, 医学研究科, 助教 (50441316)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 褥瘡予防 / 体圧分散マットレス / 介護保険 / 社会実装 / 多職種連携 / 高齢者施設 / 褥瘡 / マットレス / 高齢者 / 介護度 |
研究開始時の研究の概要 |
国内外の診療ガイドラインでは、褥瘡発生予防のための体圧分散マットレス(以下、マットレス)の使用が強く推奨されている。本邦の介護保険制度では、マットレスのレンタル又は購入が保険適用となっている。しかし、介護現場では適切にマットレスを使用していないケースが散見される。本研究では、K市の医療介護等統合データ(後期高齢者医療制度加入者約30万人が登録)を使用し、褥瘡とマットレス使用の実態、褥瘡と介護度及びマットレス使用の関連を検討する。また介護従事者へのインタビュー及び質問紙調査を通して、マットレスの適切な使用に対する阻害要因を明らかにし、適切にマットレスを使用するための効果的な介入を検討する。
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研究成果の概要 |
高齢者施設での褥瘡予防に対するマットレスの使用実態や使用に際しての阻害/促進要因を明らかにするため、下記の2つの研究を実施した。質的研究では、高齢者施設に勤務する職員を対象とした対面またはオンラインでの半構造化面接を行った。Consolidated Framework for Implementation Researchを使用した内容分析の結果、各構成概念での阻害/促進要因が明らかになった。記述疫学研究では、京都市統合データに登録されている要介護者を対象として、褥瘡発生やマットレス使用の実態の検討に取り組んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で明らかになった褥瘡予防のための体圧分散マットレスの使用実態及びその阻害・促進要因からは、各施設レベルでの取り組みだけでなく、医療機関を含む外部機関との多職種連携の重要性や、介護保険などの社会的サポートが与える影響など、より広範な課題が提示された。これらは実装の際に考慮すべき視点を提供し、改善策を検討する際の一助となりうる。
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