研究課題/領域番号 |
21K21169
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
水間 喜美子 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任助教 (20903884)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ヘルス・アドボカシー / 促進要因・阻害要因 / 医学教育へのニーズ / 健康の社会的決定要因 / 基礎的調査 / 社会的ニーズ / アンケート調査 / インタビュー調査 / ヘルスアドボカシー / ニーズ調査 / 健康格差対策 / 社会医学 |
研究開始時の研究の概要 |
ヘルス・アドボカシーは、医療者による、個人への健康対策と、健康に関連する社会環境の整備を組み合わせた支援活動である。日本では先駆的取り組み以外の実践は少なく、今後日本社会でも、医師によるヘルス・アドボカシーの普及が求められる。しかし、効果的な普及方策の策定のために必要な、ヘルス・アドボカシーへの社会的ニーズと先駆的な実践に関する基礎的なエビデンスが十分に明らかになっていない。そこで本研究は、幅広い医師を対象として基礎的調査を行い、①ヘルス・アドボカシーが社会でどのように必要とされているかというニーズと、②実践推進のために重要となる促進要因・阻害要因を明らかにする。
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研究実績の概要 |
健康格差対策への機運が国際的に高まり、健康格差の縮小を目指した社会環境の整備が掲げられ、その方策の1つとして、ヘルス・アドボカシーが提唱されている。ヘルス・アドボカシーは、医療者による、個人への健康対策と、健康に関連する社会環境の整備を組み合わせた支援活動である。本研究は、今後の日本社会における、医師によるヘルス・アドボカシー実践の普及方策の検討のために必要なエビデンスとなるべく、ヘルス・アドボカシーへの社会的ニーズと先駆的な実践に関する基礎的調査を行うことを目的とする。 当該年度は、ヘルス・アドボカシーの実践推進のために重要な促進要因・阻害要因を明らかにする調査として、国内で先駆的な実践に取り組む医師(n=5)にインタビュー調査を行った。さらに、ヘルス・アドボカシーの1例として、地域密着型の感染症サーベイランス・システムを構築・運営した事例については事例研究を行い、その実践の促進要因について明らかにした(現在投稿中)。今後、先進事例に取り組む医師のインタビュー調査は、さらに研究対象を拡大していく予定である。また、今後のニーズとして、卒前の医学生が地域医療の実習を通して、ヘルス・アドボカシーの視点を獲得してはいるものの、今後は、医師としてヘルス・アドボカシーを実践する能力を、医学生が獲得していける教育方略の更なる発展的検討を行っていく必要性を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当該年度内の新型コロナウイルスの流行拡大により、研究実施計画の1つである、一般の医師を対象にした、ヘルス・アドボカシーへのニーズを明らかにするアンケート調査を行うことができなかった。今後、アンケート調査も行っていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、一般の医師を対象とした、ヘルス・アドボカシーへの社会的ニーズを明らかにするアンケート調査を行うとともに、先進事例に取り組む医師へのインタビュー調査もさらに推進する予定である。そして、データの解析、成果の公表に取り組む。
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