研究課題/領域番号 |
21K21173
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 武蔵野大学 |
研究代表者 |
清水 なつ美 武蔵野大学, 看護学部, 助教 (20909113)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 透析医療 / 遺族調査 / 看護 / 高齢者 / 家族 / 透析治療 |
研究開始時の研究の概要 |
透析治療に関わる意思決定は患者の意思を尊重するため、共有意思決定(Shared decision making 以下SDM)が着目されているが、透析治療を受ける患者の多くは高齢者であり意思決定においては家族が関与している。しかし、SDMにおいては、家族支援は患者支援に内包され、患者の意思を確認できない時に代理意思決定を行う家族に対する支援方法は明らかにされていない。更に現在の透析見合わせを含む終末期における意思決定支援が患者の意思を尊重したものであるかを患者側から評価するアウトカム指標も明らかとなっていない。そのため、本研究は透析の見合わせを選択した高齢者を看取った家族の経験を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本年度は、主にデータ分析と学会発表を実施した。 データ分析は本研究のデータについてである。昨年度から本年度にかけ3名の遺族に半構造化インタビューを実施した。それらの半構造化インタビューより得られたデータを逐語録にし、現在、質的統合法の手法を使い分析を行っている。 今年度は主にこれらの分析に対し、妥当性を確保するため、腎領域の看護実践に卓越した方、遺族調査に卓越した方、そして質的統合法(KJ法)に卓越した方にスーパーバイズを受け、内容を洗練させていく予定としている。 同時に本研究の対象者が少なく研究対象者を探すことが難しい状況ではあるが、よりデータを充実させるために、本年度は合わせて追加のデータ収集についても検討していく予定とする。また、英語論文としての投稿を予定しており、それらに向けた準備も同時に進めていく予定としている。 本年度は、日本エンドオブライフケア学会において「高齢腎不全患者の透析非導入や透析見合わせ・差し控えに関する家族についての文献検討」を発表した。これらの内容については明らかになっている内容が少なかった。しかし、エンドオブライフケア学会で発表したことにより、遺族を対象とした研究を行っている研究者の方々らと意見交換を行うことができ、他領域の研究者じゃらエンドオブライフケアからみた透析治療を受けていた家族についての経験に対する建設的な意見をもらうことができた。本年度は本研究のデータ分析が終了した時点での学会発表を検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
一昨年度、新型コロナウイルスによる様々な影響下にて研究協力施設依頼が困難を有した結果、昨年度データ収集を行うこととなった。しかし、データ収集においても感染対策等の問題より当初の予定より時間を要した。現在、データ分析は進んでおり、本年度投稿に向け準備をしている。そのため、当初の進捗状 況より遅れているが、本年度で研究課題について完了できると見込んでおり、やや遅れていると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
現在、データ分析は進んでおり、スーパーバイズにて妥当性を確保していく予定としている。また、本研究結果は英論誌へ投稿を予定しており、それらに向け準備を進めていく予定である。
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